朝の散歩(雨天順延)は毎日大体同じ時間に同じところを通るので、すれ違う皆様の顔ぶれも大体同じ。毎日同じ服を着ている人なんかを、毎日洗濯大変だなとか思いながら見ている。
今朝、今までおじさんと認識していた人が携帯電話で話をしながら歩いてきた。声が高い。女の人だったΣ(゚Д゚)ガーン(挨拶)。
今日は昨日予定の「パンダのせいでブログが書けないw 」の書けなかったネタではなく、上記題名の内容に急きょ変更した。きっかけは、マイクロソフト、iOSとAndroidに純正リモートデスクトップアプリを今月提供 - Engadget Japanese 。これでXPやめられない難民をお安くお助けできる。今日はちょっと長い。これをやって欲しい方は、ビジネスとして承るのでコメント欄かTwitter @shigeo_t にご用命を。
現在Windows XPサポート終了対策ということで書き溜めています。Android-x86関係/Microsoft Remote Desktop(RD Client)は下記記事からどうぞ。【Windows XPサポート終了対策】企業内のWindows XPをAndroid-x86に置き換えよう
【Windows XPサポート終了対策】Android版 Microsoft Remote DesktopでRemoteApp接続(2013/10/25訂正あり)
Engadget Japaneseの当該記事は、どう読んでもなんか足りない気がする。そこで本家Engadgetから元記事を探した。これMicrosoft to roll out Remote Desktop to iOS and Android later this month である。マイクロソフトのPress Releaseも載っている。Press Release自体はその他の製品ラインにも触れていて長いが、(クラウド以外の)目玉の一つはWindows Server 2012 R2と掲題の件。あ、一つじゃなくて二つだ。
これでなぜXP止められない難民を救えるのか。Engadget Japaneseの当該記事のキャプチャ画面を見ても分かるように、Windowsアプリケーションをアプリケーション仮想化で使えるようにしている。もちろんOfficeもInternet Explorerも。Remote Desktop Protocol(以下RDP)は8.1。Windows 8やWindows RTに搭載されているRemote Desktop Client(以下RDC)のRDPバージョンはいずれも8.0。Windows 8.1に載せてくるRDCやWindows Server 2012 R2のRemote Desktop Service(以下RDS)でRDP8.1を採用するのだろう。それと同じRDPバージョンのRDCがiOS/Android/OS Xに提供されるというわけ。
これで2X Software社は死んだな。今まではAndroidやiOSでWindowsを使わせるのにCitrixよりも安いというメリットがあったけど、マイクロソフト謹製のRDCアプリ0円&RDS0円(Windows Serverに標準搭載)には勝てない。バージョンアップがずるずる遅れているし、もう知らんw
あと、知ってる人は知っているがマイクロソフトとCitrixは大仲良しなので、今回のリリース物件の中身はCitrixが協力したものだろう。とすると、Citrixは次の何かを考えているわけで(そうじゃなきゃ本業の稼ぎをマイクロソフトに上げちゃうバカやろうだ)、Citrixクローンベンダ(2Xとか)は大きな方向転換が必要。
2X Software社の件はさておき、今回の発表ではLinuxは残念ながら含まれない。本家Engadgetの記事にもマイクロソフトのPress ReleaseにもLinuxという単語は含まれていない。それじゃXP止められない難民(あー長いから以下XP難民でいく)はLinuxに入れ替えるという手は使えないじゃないかという話になる。
しかし、世の中いろんな人がいるわけで、Android-x86(プロジェクト本家,日本語,Wikipedia)というものが作られている。これなら今Windows XPで使っているPCを買い替えなくても、OSをAndroidにしちゃうだけでマイクロソフト謹製の純正RDCでWindowsアプリを使えることになる。Google Playに置いてあるアプリが、Android-x86が動いているPCで動作するかという問題だが、現在はほぼ問題なく動くようだ。android x86でほとんどのapkを動かせるようにする。x86対応でないアプリもこれで動きます。ARMをエミュレートできるようにする方法です。: あれこれ備忘録
まず、どういう手順で進めるかという話を先に書く。
- 業務で使っているWindows アプリを洗い出す。
- アプリの中でどうしてもXPじゃなきゃ動かないものは、諦めるか移行する(手は無いわけではないので別途)
- 上記のアプリをWindows Serverで動かすテスト。ここでマルチユーザ対応じゃないアプリは運用でなんとかするか、人数分Windows Serverを使うことで対処。
- #3に合わせてRDSサーバを必要台数立ち上げる。
- 個別のWindows XP PCに入っている文書ファイルなどを共用サーバに移す。少しでも後で必要になりそうなものは、漏れなく実施する。このディスクは一旦フォーマットしちゃうから。
- #5が終わったPCのOSをAndroid-x86にする。
- #6のPCはRDSサーバからアプリケーションを提供してもらって業務実施。
MS OfficeとかはOffice365もあるので、Office365でもいいかもしれないが、ほとんどのWindowsアプリはWeb版が提供されているわけではない。それはWindows Server上で動作させることで利用を継続できる。ただしライセンス形態については各開発元と確認要。
今度Windows Server 2012 R2が出るが、全てを2012R2にしなければならないわけではない。Windows Server 2008 無印/R2もWindows Server 2003 R2もまだサポート期間が残っている。詳細はWindows Serverのプロダクトサポートライフサイクルを参照のこと。
Windows XPでしか動かないアプリを救えるのは、Windows Server 2003 R2。OSのカーネルが共通。オレの持論は「もっとも優れたWindows XPはWindows Server 2003 R2(32bit)」。ほとんどのXP用アプリが動く。短期間であればこれで救える。但し、RDSのバージョンが低いので、アプリケーション仮想化はサポートされておらず、デスクトップ仮想化しか使えない。Android-x86上にWindowsデスクトップを出すことになるが、他の上位バージョンWindows ServerのRDSから提供するアプリをどう見せるか/使わせるかという問題がある。ただ、短期間だがXP専用アプリを救えるだけでも意味はある。
ということは、Windowsアプリだけじゃなく、Internet Explorer 6(Windows Server 2003)やInternet Explorer 8(Windows Server 2008)というWeb関係者には蛇蝎のごとく嫌われている、早めに殺すべきInternet Explorerも使える。気前よくWindows Update掛けちゃうとInternet Explorer 7や9,10に上がっちゃうので、運用者はバカじゃないやつにやらせる必要はあるがw
意外と未だIE6じゃなきゃ動かない社内・公共団体内アプリとかありそうだが、期間限定ながらまだ使える。
厄介なのは、数が多い可能性があるシングルユーザ用のWindowsアプリ。1台のサーバのアプリをみんなで同時には使えない。上では運用で逃げろと書いたが、具体的には「台帳で利用者管理」。同時に使わせない。
業務上、どうしても同時利用者数を上げたい場合は、必要台数分のサーバかクライアントOS(Windows 8とか)を立ち上げるしかない。その時も利用者全員分のサーバを立ち上げるというのは費用的にありえないので、最少に絞って「台帳で利用者管理」。
もう厄介。できればそういうアプリは捨てるべき。Windows3.1やWindows95の頃にファーストバージョンを作って、レジストリの使い方やファイル格納先などを現在のWindows仕様に合わせていないアプリは、この先どこかでやはり同じような問題にぶち当たる。Cドライブ直下に専用フォルダ作るとか、許されたのは20世紀まで。今回を機に捨てる算段を取らないと。
業務ノウハウはあるけど、例えばWeb化とかのノウハウが無いベンダーとか結構多いもんなあ。前職ではそういうベンダーとWeb化とかPaaS使うの得意っていうベンダーのマッチングをやろうと仕込んでたけど、そういう機微を理解しない老人に足引っ張られて頓挫。やっぱ必要だよな。
最後に、今回のスキームの利用イメージの図を上げておく。手抜きの手書き。
おまけとして今の心境をねこで表してみた。AndroidやiOS更にはOS XまでやるならLinuxもやれよマイクロソフト。Android-x86とかめんどくさい。そんじゃ、したっけ。
現在Windows XPサポート終了対策ということで書き溜めています。Android-x86関係/Microsoft Remote Desktop(RD Client)は下記記事からどうぞ。【Windows XPサポート終了対策】企業内のWindows XPをAndroid-x86に置き換えよう
【Windows XPサポート終了対策】Android版 Microsoft Remote DesktopでRemoteApp接続(2013/10/25訂正あり)