ちーす(挨拶)。
昨日はピーナッツ県某所でiPhone5cのテザリングでのスピードを測ってみたら、なんと26.3Mbpsも出ていてLTE快適~とか思った。というわけでちょっと思うところがあって、ベースの数字としてテザリングのスピード測定。
今回は以下の条件で計測を実施。
- iPhone5c テザリング(WiFi接続) 20回計測
- iPhone5c テザリング(Bluetooth接続) 10回計測
- 計測対象1:新しいiPad
- 計測対象2:Surface RT
- 計測対象3:Thinkpad Tablet
iPhone5cを中心に置き、各計測対象機をiPhone5cから近接等間隔(約20cm)に置いて計測した。また、全ての機器は電源供給状態で使用した。
今回の測定でも、これまでの測定結果からの連続性を考えRapidnetを使った。
新しいiPad→Surface RT→Thinkpad Tabletの順でサイクリックに計測を行った。キャリアの回線の場合、固定回線と異なり自宅外の状況によって回線速度は上下する。自宅は大通り沿いで車の交通量が多いため、アンテナは安定して立っていても、利用者の増減が絶えず発生し、速度が変動する可能性がある。
まず下りのWiFi接続。LTEのアンテナは2本。ピーナッツ県某所と違ってすごく遅い(´・ω・‘)。実用上問題ある数字ではないが。塗ってあるのはその回で最速の端末。統計情報のほかにトップの回数も表に加えた。Surface RTが一番多くトップになっている。
標準偏差や分散を見ると想定通りのばらつき。自宅のADSLからのインターネット接続とは明らかに異なる。普段は移動中に使用することが多い接続形態なので、ばらつくのは当然だが、ウチみたいに外の状況が絶えず変わる場所だと、移動中と同じようにばらつくことが分かる。
中央値最大はSurface RTとThinkpad Tablet。最頻値最大はThinkpad TabletでSurface RTは最下位。平均やトップ回数と見比べると面白い結果。新しいiPadが一番遅いw
続いて下りのBluetooth接続。実はこれを知りたかった。明らかにWiFi接続よりも遅い。今回は、iPhone5cと各測定対象機のWiFiをOFFにしてBluetoothのみで接続。圧倒的じゃないか。WiFi接続の30%程度しか出ていない。
Bluetooth接続の計測回数が少ないのは、接続速度が遅いと計測に時間が掛かるから。Rapidnetの仕様。はっきり言えば、計測場所の都合(等距離を実現するため)で腰が痛いw耐えられなかったので10回で終わり。
続いて上りも載せておく。それぞれ速いのはやはりSurface RTだが、それは前回の結果からも想定できる。
下りに比べ、上りのほうがWiFi・Bluetoothの差が小さい。ここからわかるのは、Bluetoothの仕様による速度の制限。WiFi(IEEE802.11/b/g/n)と同じ2.4GHz帯を使っているが、速度は規格上WiFiよりも遅い。
iPhone5c、新しいiPad、Surface RTはBluetooth4.0。Thinkpad TabletだけはBluetooth3.0。普通バージョンが上のほうが速いと思うだろうが、Bluetoothは2.0で+EDR(Enhanced DataRate)の最大3Mbps、3.0は+HSという最大24Mbpsのモードが追加されたのに対し、Bluetooth4.0は低消費電力を目的とした+LE(Low Energy)モードを追加した。+LEの場合最大1.0Mbps。
今回のBluetooth接続の計測値を見てみると、+EDRが使われているのではないかと思う。+EDRは最大3Mbpsなので、インターネット接続側(今回はキャリアの回線)がボトルネックにならなければ、このような計測数値になるはず。
今回の計測の目的はスマホでテザリング(モバイルルータがBluetooth接続を持ってる場合を含む)の時、WiFiとBluetoothどっちがいいの?という疑問にお答えするもの。
規格上、Bluetoothは低電力での動作を目指している。バッテリー厳しいという状況なら迷わずBluetooth接続。WiFiをOFFってもスマホと対象機器が繋がるので、省電力になる。
一方、バッテリーの心配が無いならWiFiで富豪接続。明らかに速い。接続の手間もWiFiのほうが少ないし。
今日は話が固かったので、ねこがねこを頭から食べようとする図を置いときます。そんじゃーね。