いい記事だと思う。
こんにちは、フードライターの白央です。
忙しい現代人に読んでもらいたいシリーズ第2弾、今回は「冷凍食品の活用」がテーマです。「冷凍で栄養が取れるの?」と思う人も多いでしょうが、取れます。
味も品質も、昔より格段に進歩しています。保存できる期間も長いし、冷凍野菜などは下ごしらえが要らず、そのまま料理にプラスできるのもうれしいところ。
オレの場合、雨で散歩に出られない日の朝食も冷凍食品の洋風野菜(ミックス)を使ったスープ。たまにブロッコリーのみ、あるいはミックスベジタブルだけど。冷凍庫に入っている冷凍食品が「洋風野菜」「ブロッコリー」「ミックスベジタブル」だけで、うどんとか餃子とかピザとかの冷凍加工食品は買ってない。
そんなわけで(?)、各社の洋風野菜(ミックス)の産地情報を調べてみた。ブクマコメントがオレの危惧する方向じゃなかったけど、↓言い出すやつはいると思うので。
これな >RT
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) 2018年1月26日
でも今度は「中国野菜ガー」「ポストハーベストが~」とか言い出すんだぜ。
ニチレイ洋風野菜
普段は多分コレ。パッケージよく見てないw
ニチレイの冷凍野菜の取り組みはこちら。
農薬については、選定、購入、保管、使用までを厳格に管理しています。
まずは生産工場が、栽培シーズンごと、作物ごとに、日本の農薬使用基準を参考に使用農薬リストを作成。ニチレイフーズの現地専門スタッフおよび品質保証部が、各農薬の残留基準値、希釈倍率、使用量、使用時期などを詳しくチェックします。
そのうえで、あらかじめ指定されたメーカーと供給元から、生産工場が農薬を購入。購入時に業者から成分証明を取得するとともに、年に1回、第三者分析機関で成分分析を行っています。その後は施錠できる専用倉庫で保管し、入出庫の履歴を管理表に記録のうえ、定期的に在庫チェックを実施しています。
(中略)
残留農薬検査は、使用原料の収穫前、加工・凍結後の半製品、輸入時の製品という3段階で行っています。
第1段階の原料検査は、各生産工場の検査室で、収穫ごと農場ごとに実施。さらなるレベルアップのため、日本、現地での集合研修にも力を入れています。
第2段階の半製品検査は、中国国内のニチレイグループ企業である錦築(煙台)食品研究開発有限公司で、第3段階の製品検査は、輸入時にニチレイ品質保証部食品安全センターで実施しています。ここで残留農薬が検出された場合、たとえ基準値内の微量な数値であっても、ニチレイフーズのガイドラインに基づき、直ちに中国駐在員が現地調査を行い、原因の究明、未然防止策の実施を図るシステムを確立しています。
みなさまのお墨付き 5種の洋風野菜ミックス
ヤングコーン:タイ
ヤングコーンはタイが主要産地なのか?
セブンプレミアム 洋風野菜 袋250g
セブンプレミアムのサイトで産地表示は無かった。ニチレイ製造のPB商品なのでニチレイに準ずるものと思われる。
トップバリュ オーガニック 洋風野菜ミックス
有機JAS認定農場で栽培したブロッコリー、カリフラワー、にんじん、いんげんを彩りよくミックス。サラダ、炒め物、シチューなど幅広い料理にお使いいただけます。
中国の工場で作っています。
まあ中国産ですね。日本産の野菜を輸出して中国の工場で冷凍食品にするのはムダが多すぎるし。で、「有機JAS認定農場」については知らなかったので調査。
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/270101_yuki_kensa_seido.pdf のP5が該当するものと思われる。
トップバリュ 彩り鮮やかな 洋風野菜ミックス ブロッコリー・カリフラワー・にんじん
収穫後にすばやく凍結しました。シチューやサラダに手軽にお使いいただけます。まいばすけっと限定商品。
原産国 中国
トップバリュ 下ごしらえ済み 洋風野菜ミックス
そのまま使え、電子レンジで簡単に調理ができます。ブロッコリー・カリフラワー・にんじん入り。
中国の工場で作っています。
トップバリュで3つめ。上のまいばすけっと専売は200g、こちらは300g。多分オーガニックは材料が有機JAS認定、下の2つはそうじゃない野菜でチャネルによって重量・パッケージを分けているんだろう。
その他
業務用やマイナーなメーカーのものも見つけたが細かい原産地表示は無い。農水省や国の機関、民間機関などの調査結果も検索してみたが、201x年代のものがなかなか見つからない。
輸入材料を使用した冷凍食品(野菜) および輸入野菜の残留農薬分析結果:(一社)農民連食品分析センター
輸入野菜の安全管理-検査制度と食品安全への取り組み - 農林水産省(PDF)
洋風野菜(ミックス)について今回分かったのは、トップバリュはよくわからないけど、冷凍食品の大手メーカーでもニチレイ以外は「洋風野菜」がカタログ落ちしていたり(マルハニチロのあけぼのブランドとか)、元から素材だけの商品はあまりやっていないとか(味の素、テーブルマークなど)で、ニチレイの独壇場だということ。PB商品もニチレイが作っている(セブンとか)のであれば、ニチレイの取組みを信じれば、いわゆる生の輸入野菜の残留農薬・ポストハーベストとは分けて考えられるのではないか。
ちょっとずつ使っても残りの保存が楽なので、どんどん活用していただきたい。