このツイートが目に留まった。
もしかすると「答えを出すこと = 出題者側で用意された正解を当てにいくこと」という教育の弊害なのかも、と想像したりしている。
— Fujio Kojima (@Fujiwo) 2017年12月13日
> https://t.co/zpfBwXDPzs
まったくの同感である。以前にも書いていた。「考える」ということを学んでいない。身に付けていない。
先般国際シンポジウムで発表するために別府に行った際、前日大学教員の方々と会食しました。その際に「コンサルティングってどういう能力を求められるのか」という質問を頂いたので、持論を話しました。現在一応零細コンサルティング会社の経営者という肩書があるので。
概要としてはこんな感じです。
まずコンサルティングと言っても大きく二つに分かれます。一つは知っていることを教えるコンサルティング。税理士やITコンサルティングの多く、生産管理やトヨタのかんばん方式などのコンサルはこのタイプです。「先生」と呼ばれると喜ぶタイプです。
もう一つは戦略コンサルのように顧客もコンサルタント側も答えが無い中、様々なメソッドを活用しながら一緒に考え、答えを出していくコンサルティング。
前者はお勉強ができれば、あるいはある程度経験を積めば教えることができます。そういう意味ではストックしたナレッジを活用するHow-toものと言ってもいいかもしれません。一方後者はメソッドや業界知識などのお勉強は必要ですが、考える能力が主体です。何を考える対象とするのか(着眼点)からスタートするので、習えばできる経験すればできるというものではありません。
そのためには学生時代から「考える」という習慣が必要なんですよ、……
という話をしました。そのあとは、自分で考える学生って少数派ではないかという話に。
これだよ。これは確かに困る。
ほとんどの事象には正解なんてないんだけどな。
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