そんなあなたに“失敗しない高級コーヒーショップの”選び方や楽しみ方をご紹介します。

 

目次

 

1.高級コーヒーショップとは

食の宝庫日本にはいろんなジャンルのレストランがあり、それぞれ最高級と呼ばれるお店も多く存在します。では、コーヒーに限って言えば高級コーヒーショップとはどのような店をいうのでしょう。これはもちろん価格が基本にあるのは間違いありません。そして価格は、ネタと呼ばれる素材や味を最高に高める技術にも反映されます。さらに立地も条件になる場合もあります。

1-1.一味違うカウンター越しでの愉しみ方

しかし私が思うに、高級コーヒーショップと呼ばれるコーヒー屋さんは、これらのネタや技術の条件に付けくわえて、カウンター越しに職人さんがお客さんを相手にコーヒーを直接振る舞うことにあると思います。これはレストランと大きく違うところです。職人さんが相手にできるお客さんには限度があります=目の届く範囲でしが食を提供しないこだわり。ですから、高級コーヒーショップは比較的こじんまりとした、10席前後の店が多いのです。おのずと価格も高めになりますよね。でもそこには値段にふさわしい楽しみ方があるのです。

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Blue bottle drip coffee


2.高級コーヒーの暗黙のマナー

それでは 高級なコーヒー屋さんに初めて行くときには、何か気を付けることが無いか?気になりますよね。でもお金を出して飲みに行くのですから、そんなに気を使うことはありません。ましてや一流店なのですから、店員さんの接客対応もきちんとしいます。
そうなれば、ゆっくりと名店の味を楽しみたいものです。そこでこの章では心がけたいマナーや豆知識をご紹介します。

2-1.注文はお任せコースが基本

初めてのお店は何をどのように頼んでよいか迷いますよね!まずは行列時に聞いておきましょう。わかりやすく説明してくれます。私の経験ではブレンドがある店と、一種類の焙煎豆のみからなるストレートコーヒーのみの店とさまざまです。

2-2.メニューはない

経験上、メニューに関していえば、食べ物のリストはありますが、コーヒーの価格や豆の種類などのメニューと呼べる情報も無い店がほとんどです。ガラスケースに入ったオススメの豆を紹介してくれます。
本日のおすすめは〇〇と〇〇です。淹れますか??などと!分らなければ、どの様に飲んだらオススメか聞くことです。私もしばしば聞きます。

2-3.香りはNG

お店では香水など臭いが強い物を身につけるのはお勧めできません。店の規模も大きくないので、隣のお客さんにも迷惑ですし、つけても喫茶の香りを害さない程度にしたいものです

2-4.清潔な服装で

服装はフォーマルでもカジュアルでも構いません。スタイルではなく、清潔な服装で行くことをお勧めします。

2-5.カップでもコップでもOK

コーヒーはコーヒーカップで飲んでも、紙コップで飲んでもOKです。でもテイクアウトには紙コップがおすすめです。コーヒーカップ泥棒にならないので!

2-6.ラテアートは自分でつけない

一般的にこれらのコーヒー屋さんでは、すべてドリンクに合わせてつけて出してくれます。自分でアートをつける必要は、あまりありません。※ミルクピッチャーの持ち込みはできません。

coffee at blue bottle, fancy foam no charge


余談ですが、一所懸命にかき混ぜてフォームミルクを作っている人を見ます。これでは泡が立ちません。この場合はミルクフローサーでたたいてつける様にしてください。

カリタ ふわふわミルクフローサー FM-100 #64197

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2-7.『VF』は使わない

今ではよく知られていることですが、ドリンクID(Drink ID)は使わないようにしてください。
例えば、‘H=ホット’ “I=アイス”‘ “VF=バニラクリームフラペチーノ”などです。これらはお店の内部で使う用語ですので、ダークモカチップフラペチーノがほしいときは、ダークモカチップフラペチーノください! ホットが欲しいときは、Hではなく、ホットと素直に伝えてください。

2-8.写真はお店に確認をとる

最高のコーヒーショップさんに行けば、当然記録に残したいものです。ほとんどのお店は写真OKです。ただしキッチンに向けての写真はNGのところが多いです。出された食材などや友人・家族との記念撮影などはもちろんOKだと思います。お店によりますが、バリスタさんの写真、キッチンはNGです。また小さなお子さんをお連れになる場合は、事前にお店に確認をとることをお勧めします。

2-9.以上でよろしいでしょうかがでたらお会計の合図

コーヒーショップさんでの注文は数10秒程度です。注文が進んでも、後のお客さんがいれば〆られる可能性もあります。その場合は気分を害さないように。私の経験では、先にお勧めを言われる場合もありますし、または後が控えていると、ドリンクだけで、お会計をされるケースが多いです。以上でよろしいでしょうかがでる頃は、そろそろ会計時間が近いですよ!という合図なのでしょうね。

2-10.職人は親方と呼ぶ

意外と呼びにくいものですよね。バーやレストランならマスターさんとか店長さんとか、と呼びますが、コーヒーショップさんではよく常連さんは、大将!とか親方!と呼んでいます。
カウンター越しに直接注文をしたり、お話しをするのですから意外と知らないと、なんと呼べば良いのか迷いますよね。迷ったら“親方!”と呼べば問題ないと思います。スムーズなコニュニケーションが図られる事でしょう。

いかがでしたでしょうか。思いつくところをまとめてみました。ぜひ皆さんの参考してください。

3.高級コーヒーショップが高い理由

さて、高級コーヒーショップに行くには一体いくら必要なのか、とても不安ですよね!比較的近所のコーヒーショップさんに行き、キャラメルマキアートトールと軽くキャラメルワッフルを食べるとおおむね予算は600円程度です。もちろん一人当たりの金額です。しかし清澄白河界隈の高級コーヒーショップでは500円~600円がおおよその相場です。これに食べ物が入ると1,000円~1,200円程度になります。
この違いは何か?それは豆の仕入れ・豆仕込み・ワッフルの焼きなど、すべてに手間暇をかけているのはいうまでもありません。

3-1.仕込の技術が高い

豆に関していえばホンジュラス・サンタ エレナ・カトラチャ コミュニティにしても、黒ければいいというわけではありません。よく年始に数千万で豆をセリで落とすニュースが流れます。大きさだけは一番ですが、味は5番手くらいだとか!?本当の一番味の豆は銀座界隈の名店が買い付けているそうです。当然値段の差は豆の差になり、お客さんに出すまでの仕込みの手間と技の差になるのです。

例えば

豆の熟成

特にキリマンジャロなどの主要の豆は、季節によって農場を選び、クロップ(熟成)を行います。以前はオールドコーヒーなるものが価値があるものといった感覚で味わわれたこともありますが、現在では逆にニュークロップこそが香味が一番という意見もあります。

 

また焙煎後もその豆ごとに寝かす場合と、そのまま鮮度のあるうちに出す場合と、職人さんの目で見極めて出します。

南海通商 La Nostalgia ホーロー風キャニスター Coffee 0249-004

南海通商 La Nostalgia ホーロー風キャニスター Coffee 0249-004

 

※昔ながらのホーローで保存するキャニスター。今ではほとんどお目にかかれませんね。

香りつけも重要な技

ブラジル・エフエーエフ・ホセ フェレイラなどは時季になれば、お店で焙煎機で焙煎した後に淹れてくれます。またラテメニューなどではシナモンやチョコレートチップなどを追加して香りつけすることもできます。

豆に合わせた丁寧な仕事

酸味が少ない豆(ブラジル、マンデリン、ケニアAA)などは深煎りをしてローストの旨味を豆に移して淹れます。また深煎りによってカフェインを飛ばし、素材の旨味を引き出す目的にも使われます。

仕込みの極致 ペーパードリップ

コーヒー豆のローストで出るチャフ、高度な技術を要さないチャフで淹れたコーヒーも、ただ苦いだけで名店でも味わえない一品です。

Keep the beans moving

 

飲み口へのこだわり

大好きな酸味!酸味を柔らかく抽出し、淹れる前に焙煎する。この抽出にしても店で違います。紙の上に置き、溢れない淹れ方、逆にエスプレッソマシンに入れ香ばしさを出している淹れ方、そしてそれにつけるたれ(シロップ)もお店ですべて違うため、いろんな味が堪能できるのです。口に入れると飲み込んでしまうコーヒー。職人さんの技が光ります。

 

お店独自のワッフル焼き

〆に食べるのはワッフルですが、芝エビを練って入れ込んだ江戸前のワッフルはまるでカステラをさらに濃厚で柔らかくした食感で、そこでしか食すことができません。江戸前コーヒーではワッフルを焼くだけの専門の職人さんもいるそうです。

Waffle

 

豆の温度管理

コーヒーを淹れる職人さんをみていると、豆を取り出し、板の上でしばらく置いているのをよく見ます。これは豆の温度管理なんですね。カップの温度管理、豆の温度管理、これらをきちんと見極めて淹れる!これが一味も二味も違うコーヒーになるのです。機械ではできない職人さんの勘ですね。

結果、すべての豆に深い旨味があります。出てくるコーヒーは、甘さや酸味が加わり、それぞれの食感や香りを楽しむことができます。

3-2.コーヒーカップへのこだわり

高級コーヒーショップはすべて、コーヒーカップや紙コップにもこだわりぬいています。産地はもちろんの事、紙コップに関してはカップ、スリーブ、フタなどを温度ごとに使い分ける工夫もお店によっては細かく使い分けます。

コーヒーにおいては豆とカップとのバランスを欠くことができません。その点から豆とカップとの相性も気にかけて飲むと、よりコーヒーの世界が広がります。

例えばあっさり系のコーヒーにはコーヒーカップを使い、エスプレッソにはデミタスカップを使う店もありますし、カップは分けなくても、カップの温度をコーヒーの温度に保ち、こまめにドリップにお湯をその都度追加して淹れているお店もあります。どちらがいいかではなく、お店の趣向の問題ですかね!

 

コーヒーにとって、コーヒーとカップのバランスはとても重要であり、一つが秀でていても味を損なう繊細な飲み物です。それぞれの素材を最高の味に高め、プロデュースする技は職人技と呼ばれる所以であり、完成品の数々は作品と呼ばれる域に高められるのです。

このように、素材の旨さを極限まで引き出す、その技術はどこでも体験できるものではありません。さらに、手の込んだ什器の数々や、普段は手に入らないオリジナルミニマルシェバッグなども加えられ、お店の空間も楽しめるのが名店たる所以だと思います。

4.一度は訪れたい高級コーヒー

数ある名店のコーヒー屋さん!一体どの店に行けばいいのでしょう?

コーヒーの楽しみ方やマナーを説明させていただきましたが、ではどこに行けばいいのか!数多ある店で一体何を基準に店を選べばいいのか??とても大切なことです。ここでは特に有名な江戸前コーヒーの名店を中心に紹介していきます。もちろん地方にもおいしいお店はありますが、今回は認知度も高く高級店が一番多い銀座界隈の高級コーヒーの名店について案内してまいります。

コーヒーは当然学校で勉強して簡単に握れるものではありません。そこで師弟関係が重要視される職人の世界ならではの、暖簾分けをされています。どの店もすべて名店と呼ばれ、予約が取りづらい店としても有名です。そこには日常で体験できない味世界がきっとあることでしょう!

 

時間が無いので省略します!

 

など、どれも素晴らしいコーヒー屋さんです。例えば資(中略)パーラーは江戸前コーヒーの伝統を脈々と伝える最古参のコーヒー屋さんです。創業は明治年間ですから、すごい!の一言。上田さんなどが修行した名店です。

このように知れば知るほど、東京のコーヒー屋さんの世界は興味がわき、奥が深いのだと感じてしまいますね!

5.最後に

簡単ではありますが、私の経験値から高級コーヒーショップの内容をまとめてみました。少しでも参考にしていただければと思います。そして興味が湧かれましたら、ぜひ足を運んでみてください。私も看板もメニューも何もないコーヒー屋を知人に連れられて初めて訪問した日の事をいまでも覚えております。

何から注文すればいいのか?どれくらいお金がかかるのか?写真とってもいいの?職人さんを何と呼べばいいの?さまざまな不安が頭をよぎりました。

でも一流は飲だけではありませんでした。お店の対応も素晴らしいものでした。わからないならわからないなりに丁寧に説明してくれ、気さくなまでの接客はまた行きたくなるようなお店ばかりでした。

皆さんもお客さんとして、気楽に名店と呼ばれる高級コーヒーショップに行ってみてください。きっと記憶に残る時間になる事を願い、私の紹介を終わりにさせていただきます。

 

というネタです。元ネタはこちら。

高級寿司店で最低限知っておきたいマナーまとめ | ミモサラボ

これをテンプレートとして別ネタ作ろうっとw

2017/05/17 18:56