朝はニュース番組をダラダラ流しながら、いろいろやっている。昨日(11/28)のおはよんの「NEWSおは目線」で、高齢者の運転免許証の自主返納についてやっていた。おはよんサイトにまとめられていた。
コーナー前半は認知症の話。
今までは「認知機能検査」で「記憶力・判断力」が低いとなった場合も医師の診断を受けるかどうかは本人次第でした。しかし、来年3月からは法律が改正され、医師の診断が必要となり、そこで「認知症」と診断されると、運転免許の取消し、又は停止となります。
コーナー後半は自主返納できる環境作りの話。
千葉県の横芝光町では、“乗合タクシー”という取り組みを行っています。一般のタクシーとは違い、他に予約した人がいた場合、「乗り合い」でそれぞれの目的地まで行くことが出来ます。
(中略)
自主返納した人は、無期限で通常300円の乗車料金を半額の150円での利用が可能で、町は“新しい交通手段”として利用してほしいと話しています。いま、高齢者の立場に立って、安心して免許を自主返納出来る環境作りが求められています。
法令の改正で「自主返納」ではなく「運転免許の取り消し、又は停止」というのはひとまず進歩だが、72歳以上で運転免許証の有効期間は3年間。一度パスすると3年間はノーチェックになってしまうし、その間に認知症や運動能力の低下が進む可能性が高いことは容易に想像がつく。
そこで自主返納できる環境作りである。横芝光町の例のような取組みが無ければ、生活の足が無くなる。横芝光町の取組みは素晴らしい。
前にも書いた通り、このような取り組みには自治体の財源の問題や、実際の運行を行うバス会社・タクシー会社の存続の問題が大きい。
ここでブックマークコメントを見てみましょう。問題の構造について書いたエントリに付いた変なコメントがこちらです。
普段、「安全より利便性を取るのか!」って騒いでいる人への皮肉で、普通に自動ブレーキ義務化だろ。 - REV のコメント / はてなブックマーク
自動ブレーキを付けると逆走を防げるんですか。それはすごい(棒)。いや、逆走した車が自動ブレーキで止まったとしても、順方向に走っている車も全車自動ブレーキ装備じゃないと、逆走による衝突事故は起きるよね。
何を言っているんでしょうか。「言ってたらきりがない」という話ではなく、財源を付けたり、自家用有償旅客運送などのように、規制緩和によって対策できる可能性があるという話を書いている。オレのエントリを読んでの感想だとすれば、読解力に問題があるし、自分も金に換算している。しかもタクシー事業は許認可事業。
今の法令では勝手に「都会の競争からあふれたドライバー」は、よそまで走って行って営業できないのよ。いろんなところまで走っていくタクシードライバーの推理日誌 - Wikipediaはドラマだから。ドラマと現実の区分けは必要。自由に走れるようにしろというなら、やはり現在のタクシー関係法令の規制緩和が必要な構造的問題。
あと、「都会の競争からあふれたドライバー」というのも無理。ググれば普通に都会の法人タクシーの募集がトップから並ぶ。そりゃそうだ、都会のほうがタクシーの需要が安定して多いんだもの。
あと、個人タクシーは法人タクシーに勤務するよりもハードルが高いし、個人タクシーを開業できるということは、基本的に固定客がいる。「都会の競争からあふれたドライバー」からは最も遠い存在である。
なんで全国で過疎地や限界集落ができていると思っているんだ。タクシードライバーだけ、急に過疎地や限界集落に住んだり通ったりってあり得ない。そして生活の足が求められるので、来たり来なかったり時間が読めないすぐに来ないというものに金は出せないだろ。
世代の問題って言えば解決するのかよ。しないよね。現役世代が将来を見越して対策するべきだよね。
そして「車が無くても生きていける都会に逃げ出した」は一見正しそうだけど、車を持ちたくないから都会に住むとか、車を運転したくないから都会に住むとかってデータとしては出てこない。買いたいけど買えないというのはデータとして出てくるけど。「職がある/職業選択の自由度が高い/高収入の都会に行った」という話じゃないか。
おまえら、読んでないだろww。データを調べて書いて、タイトルに明示しても、読まずにコメントw。本題に入るまで長かったのは正直済まんが、はてブ民はこれだから(嘆息。
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