リスクについての認識も無く、映像で知る情報セキュリティ ~映像コンテンツ一覧~:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構を見ただけでスマートフォンの契約を解約するってどういうこと?
元ネタ(ネタなのか?)はこれ。
ちょっと引用する。
実際に該当しそうな「スマートフォンのセキュリティ」や「SNSの心得」、「小学生/中学生向け教材」カテゴリの動画を見てみた。短くて6分、長いと11分なのでチェックには時間掛かった。
どれを見ても、「解約しなきゃ」という内容ではない。いや、これ「小学生/中学生向け教材」以外は企業向けなので、元々これを見て「解約しなきゃ」と思うとすると、学級崩壊どころか企業活動に差し障る。企業の場合、単純な解約だと本当に仕事にならないので、スマホやタブレットは禁止して、フィーチャーフォンに限定するだろう。それだけでは、内勤の人たちはそれでも問題無いだろうが、営業やエンジニアなど社外で活動する人たちは大変である。なんらかの安全な情報持ち出しの方法を提供する必要がある。全部紙で運用すると、それはそれでセキュリティ上のリスクはある。
増田に付いているブコメには、テザリングじゃなくてFree Wi-Fi使うだろというものも付いているが、校内無線LANが(生徒がアクセスしたい先に)自由に使えないとすると、学校にいる時間帯はテザリングはあり得るだろう。中にはテザリング程度のことは知っている生徒もいるだろうし、それくらいはググれるだろうし。それとも中・高の校内にコンビニエンスストアがあるとでも?
それはさておき、やっぱりいきなり解約の理由がわからない。リスクを全く考えずに子供にスマホを与え、ちょっと動画を見たからっていきなり解約というのは、行動パターンが極端過ぎる。急にゼロリスク症候群にでもなったのだろうか。ゼロリスクなんて存在しないのに。
リスクについては前にも何度か書いた。
図を再掲する。
そもそも解約したって、増田の書いたことが実在するのであれば学級崩壊である。
結婚してなくて子供がいないオレが想像しても及ばないところはあるが、多分オレが今どきの高校生ならウチの親がそのまま時空をスライドしてオレの親なら、元々スマホは持たせてくれない。そういう家庭だった。少なくとも兄とオレまでは。弟には甘かったので持たせたはず。
オレだったら商売柄リスクを検討したうえで、ある程度穴を塞いで決まり事を付けて持たせる。高校生には。中学生には早いと思う。全部家で親の前でやれである。
中学校だと学区が狭いので自治会の催しへの参加者が同じクラスに集中することはあるかもしれないが、高校だと学区が広いのでこんなに集中することは想定しにくい。
まあ、増田の書いたことが架空であれば、登校拒否や家出や学級崩壊が無かったわけで良かったんじゃないの?