今回のExcelは10月11日に作っていたのだが、ほとんど弱い相関(正・負とも)なので後回しにしていたもの。年齢分布に勝るデータがなかなか見つからない。あと1ネタくらいで諦めた(”締めた” ではない)ほうが良さそうな気がしている。今回も分析に至らずである。分かったのは広い家に住んでいる人はTカードを持たないというくらいである。
下記のExcelデータはCC BY NC SAということで、その範囲内でご自由にお使い頂いて結構。Excel Onlineからダウンロードできるはず。Excel Online表示部分の右下最も左のアイコンがダウンロードアイコン。全部Excel Onlineにするとページが重くなるので、ほとんどリンクにした。リンクをクリックするとExcel Onlineで開くはず。
平成25年住宅・土地統計調査 確報集計
政府統計の総合窓口e-Statからダウンロードした。下記URLである。
ここは表番号で182、付表で15、合わせて197ある。東京23区別のデータは無かったが、都道府県別になっている付表の15個のほうを使用した。いつも通り不要な行や列は削除している。
第1表 居住世帯の有無(9区分)別住宅数及び建物の種類(4区分)別住宅以外で人が居住する建物数―全国,都道府県,21大都市
居住世帯の有無(9区分)別住宅数及び建物の種類(4区分)別住宅以外で人が居住する建物数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
ほとんど弱い正の相関である。相関が無いのは住宅以外で人が居住する建物の、「総数」「学校等の寮・寄宿舎」「旅館・宿泊所」「その他の建物」である。
第2表 住宅数及び住宅以外で人が居住する建物数並びに世帯の種類(4区分)別世帯数並びに世帯人員―全国,都道府県,21大都市
住宅数及び住宅以外で人が居住する建物数並びに世帯の種類(4区分)別世帯数並びに世帯人員―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
16項目あるのだが弱い正の相関は3つ。世帯人員の「総数」「同居世帯又は住宅以外の建物に居住する世帯の総数」「同居世帯又は住宅以外の建物に居住する世帯の準世帯」である。
第3表 住宅の建て方(4区分),階数(9区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
住宅の建て方(4区分),階数(9区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
20項目中ほとんど弱い正の相関で、相関無しは長屋建「総数」「1階建」「3階以上」の3つ。大項目としては一戸建、長屋建、共同住宅の3つ。この統計ではマンションは共同住宅 Apartmentsに集計されているようだ。長屋建のみに相関無しがあるというのはひとつ意味がありそう。
で、長屋ってTenement-housesっていうのね。あと、長屋って3階以上もあるのかって思った。
第4表 建物の構造(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
建物の構造(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
全6項目で相関無しは「その他」。「木造」も「防火木造」も「鉄筋・鉄骨コンクリート造」も「鉄骨造」も弱い正の相関である。
第5表 建築の時期(14区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
建築の時期(14区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
15項目中、相関無しは「昭和25年以前」「昭和25年~35年」の2つ。あとは弱い正の相関である。古すぎる建物に住んでいるとTカードに縁がないという感じか。
第6表 台所の型(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
台所の型(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
さすが日本である。台所の型まで統計があるとは。全て弱い正の相関である。7区分だが、総数を除くと5区分。全て弱い正の相関だが、その中では最も相関の値が大きいのは独立の台所。独立の台所を持つ家に住んでいるとTカードを持っていそうな感じである。
第7表 住宅の所有の関係(2区分)別1住宅当たり居住室数,1住宅当たり居住室の畳数,1住宅当たり延べ面積及び1人当たり居住室の畳数(専用住宅)―全国,都道府県,21大都市
タイトル長い。全て負の相関。弱い負の相関が5、負の相関が7。全て負なのだが、畳数にせよ部屋数にせよ面積にせよ、値が大きい(広い家)に住んでいるとTカードカードを持たないということになる。広い家≒お金持ちと考えれば、お金持ちは購買情報を売り渡してまで、Tカードでちまちまポイントを溜めたりはしないんだろう。あと東京都とかは、Tカード普及率が高いけど家は狭いというのもある。納得感がある。所得との相関を見てみる必要はありそう。
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第8表 住宅の所有の関係(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
住宅の所有の関係(5区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
弱い正の相関が9、相関無しが3、弱い負の相関が1。弱い負の相関となったのは「持ち家の割合」。第7表では広い家だとTカードを持たないという結果だったのだが、持ち家だとTカードを持っていない可能性が高いという結果である。一方借家では、「公営の借家」と「給与住宅」が相関無し。「給与住宅」ってなんだろうと思ったので調べてみたら下記の通り。
所得と借家で相関を見てみる必要はあるかも。
第9表 建て方(4区分),構造(5区分)別空き家数―全国,都道府県,21大都市
建て方(4区分),構造(5区分)別空き家数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
大項目としては一戸建、長屋建、共同住宅。弱い正の相関があるのは一戸建と共同住宅。長屋建はほとんど相関無しだが「その他」のみ弱い負の相関。
第10表 省エネルギー設備等(7区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
省エネルギー設備等(7区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
「太陽光を利用した発電機器」「二重サッシ又は複層ガラスの窓」などについての統計である。実数と割合で示されているが、実数のほうでは「二重サッシ又は複層ガラスの窓」がすべてあるいは一部にある家の場合、相関無しである。あとは全て弱い正の相関となっている。
割合のほうで見ると、太陽光関係は相関無し。「二重サッシ又は複層ガラスの窓」はすべても一部もいずれも負の相関。「二重サッシ又は複層ガラスの窓」の値を見ると北海道~東北、長野県や新潟県などの雪国で高い割合を示している。単純に北国や雪国はTカード普及率が下位に来ているので、そこに反応したんだろう。
第11表 世帯の種類(3区分),住宅の所有の関係(6区分)別普通世帯数―全国,都道府県,21大都市
世帯の種類(3区分),住宅の所有の関係(6区分)別普通世帯数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
実数と割合が調査されている。実数では「公営の借家」「住宅以外の建物に居住する世帯」が相関無し。他は弱い正の相関である。
割合の方はバラエティに富んでいて、弱い正の相関は借家の「総数」「都市再生機構(UR)・公社の借家」「民営借家(非木造)」の3つ。「持ち家」と「住宅以外の建物に居住する世帯」の2つが弱い負の相関。他は相関無し。「公営の借家」「民営借家(木造)」「給与住宅」などである。この相関無しのところは所得との相関を見てみたい。
第12表 最低居住面積水準・誘導居住面積水準状況(6区分)別主世帯数―全国,都道府県,21大都市
最低居住面積水準・誘導居住面積水準状況(6区分)別主世帯数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
最低居住面積水準や誘導居住面正規水準が分からなかったので調べてみた。
資料8-3 住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準
引用しようとしたらページまるごと画像だった。国の施策としてオープンデータ化を進めているのに、国土交通省はバカなの?
全て弱い正の相関である。細かく見てみると、いずれも水準未満の世帯の数値が大きい。 狭い方がTカードを持っている可能性があるということになる。
第13表 高齢者主世帯数―全国,都道府県,21大都市
高齢者主世帯数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
全て弱い正の相関である。これはどう解釈すればいいんだろう。
第14表 高齢者等のための設備状況(13区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市
高齢者等のための設備状況(13区分)別住宅数―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
全て弱い正の相関である。これもどう解釈すればいいんだろう。
第15表 住宅・土地の所有状況(17区分)別普通世帯数<乙>―全国,都道府県,21大都市
住宅・土地の所有状況(17区分)別普通世帯数<乙>―全国,都道府県,21大都市 (Excel Online)
敷地と住居の所有である。弱い正の相関が多いのだが、現住居の敷地と住居を所有し、「農地・山林を所有」「現住居の敷地以外の宅地など・農地・山林を所有」と、現住居の敷地を所有し現住居を所有していないのうちの現住居以外の住宅を所有が相関無し。
まあ、持っていても持っていなくてもほとんど弱い正の相関なので、あまり意味のある組合せではなさそう。
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