昨日のエントリをアップして朝の散歩をしながら、3枚目(外付け2枚目)のディスプレイを接続した瞬間に内蔵ディスプレイのみになってしまう事象について色々考えていた。
内蔵GPUのIntel HD Graphics 3000と外付けディスプレイ用GPUのNVIDIA Quadro 2000MというGPU構成だが、NVIDIAが内蔵ディスプレイを取りに行っているんじゃないかという仮説を持った。もう一つの仮説は逆で、Intel HD Graphics 3000がなぜか3枚とも制御を取りに行ってNVIDIAが動かないというもの。
前回エントリにも書いた通り、Intel HD Graphics 3000を殺せばトリプルディスプレイになる。
コンフリクトしているなら、コンフリクトしないように制御できるソフトを探してみようということで探してみると、LucidlogixのVIRTU MVPというソフトがあった。とりあえず評価版を入れてみた。
ビデオカードと内蔵GPUを最適に使い分ける LucidLogix Virtuの実力を徹底分析! 1/4 | Sandy Bridge 自作超大全 | DOS/V POWER REPORT
なんと評価は当日のみという強気なソフトである。インストールしてVIRTU MVPをONにしてNVIDIA コントロールパネルを開くと、ダメなときよりも表示項目が増えていて、3枚目の追加が行えた。Windowsのディスプレイ設定でもトリプルディスプレイ構成で拡張設定ができている。
当日しか使えないVIRTU MVP評価版、どうしようかなとアンインストールしてリブートしてみたが、問題なくトリプルディスプレイで動く。結局犯人は分からないが、一度VIRTU MVPがIntel HD Graphics 3000とNVIDIA Quadro 2000Mの手前でフックした結果、ディスプレイが3枚あってもうまく動くようになったということらしい。本来的な使い方ではないが、買わずに済んだのでアンインストールしたままで完了。
想像だが、NVIDIAのドライバか関連ソフトの最新版で、なにか作りがおかしいんじゃないかという気がする。
アップグレードしたほうのWindows 10 Proでトリプルディスプレイが帰ってきたので、確認用に作ってみたクリーンインストールのWindows 10 Enterpriseで再現テストをしてみた。
やはりこっちのほうは2枚(内蔵+外付け1枚)までしか動かない。VIRTU MVPをインストールしてみる。
ダウンロードはこちらから。 driverdownloads-mvp2 | Lucidlogix
中略だがインストールが終わるとリブートである。
リブート後、VIRTU MVPを起動してON。NVIDIA コントローラを表示。最初はこんな感じ。
もう一枚外付けディスプレイを足し、PhysX構成を開くと、Quadro 2000MとIntel HD Graphics 3000が両方見えている。実際のモニタはまだ2つしか使えていない。
複数のディスプレイの設定に戻る。Quadro 2000Mの配下にあるHP ZR2240wとIiyama PL2280Hのチェックボックスは空欄。
✔を入れる。Intel HD Graphics 3000は消えた。
この時点の実際のディスプレイの並びは、
【物理的な配置】ZR2240w ─ ThinkPad W520 ─ Iiyama PL2280H
【操作できる並び】ZR2240w ─ Iiyama PL2280H ─ ThinkPad W520
である。
物理的な配置に合わせる。
NVIDIA コントロールパネルを見ると、こういう並びになって、1ディスプレイと2ディスプレイの間に隙間wwww。
問題なくトリプルディスプレイが使えるので、VIRTU MVPはアンインストールして終わり。
やっぱりNVIDIAが犯人のような気がしないでもないが、直ったのでこれでいいことにする。本来ならWindows 8.1でも追試すべきなんだろうが、ThinkPad W520はアップグレードでWindows 10 Proにしたため、Windows 8.1がすでに無い。OSから作っていくと時間が掛かるのでこれでおしまい。
VIRTU MVPは、マザーボードやグラフィックボード などに正規ライセンスの権利が付いて来たりするらしい。
GIGABYTE intel Z77 LGA1155 MicroATX LucidLogix GA-Z77M-D3H
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おまけ。Windows 10になってから使えなくなったSleipnir(4も6も)。Sleinirの挙動を見ていると、全く通信が動いていないように見えた。
なぜかFFRI PROACTIVE SECURITYのZDPがブロックしていた。Windows 8.1の時は問題なかったんだが。Windows 10になったらSleipnirはマルウェア扱いw。
Mr.F FFRI プロアクティブ セキュリティ 製品概要│セキュリティ・リサーチのFFRI(エフエフアールアイ)にはZDPの説明がほとんどないので、FFR YaraiのZDPページを見てみる。
中段にZDPの説明があるので少し引用。
ZDPエンジンは、標的型攻撃に悪用されやすい「コード実行型脆弱性」を汎用的に防御するロジックが搭載されており、標的型攻撃による脆弱性攻撃の大半を防御する事が可能です。
ZDPを一旦止め、Sleipnirを起動するときちんとWebアクセス通信を始め、それぞれのサイトを表示する。Sleipnirではいつも20ページほど同時に開くようにしていたので、同時通信数が多いことから FFRI PROACTIVE SECURITYのZDPにブロックされたんだろう。なんでWindows 8.1の時は問題視していなかったのにWindows 10でブロックするのかが分からないが。
ZDPを再びONにしてからもSleipnirでWebアクセスできる。Webアクセスをブロックしているのは起動時のみのようだ。なお、最少化がなぜか動かないw。
ちなみに監視対象外にSleipnirのフォルダやプログラムを設定しても、ZDPがONだとSleipnirはWebアクセスできない。ここに書けばスルーしてくれるはずなんだけど。
なお、FFRI PROACTIVE SECURITYはMr.Fという名前が付加され、TVCFが打たれ、Amazonでも買えるようになっている。
オレが買った時はまだAmazonの扱いがなかった。