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なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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さらなる

「さらなる」という単語が嫌いである。ここ数年、そこ別の言い回しのほうが適切じゃないのというところまで「さらなる」が使われたりして、気になってしょうがない。NHKのニュースあたりでは使ってなかったと思うのだが、この頃は耳にすることが増えた気がする。統計を取っているわけじゃないので、気がするだけだが。こないだはタイヤのCMでも使われてて、コピーライターのくせに言葉に気を使わない奴もいるんだなと思ってしまった。

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なぜ嫌いかというと、誤用だと思っているからである。 手っ取り早くGoo辞書で引いてみる。Goo辞書はデジタル大辞泉が出典と記されている。

さら-なる【更なる】

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[連体]《文語形容動詞「更 (さら) 」の連体形から》一層の。ますますの。「―発展を望む」

まあ、皆さんが思っているような意味が書いてある。でもわざわざ《文語形容動詞「更 (さら) 」の連体形から》と書いてあるので、「さら」に飛んでみる。

さら【更】

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[形動ナリ]

  1. (多く「言へばさらなり」「言ふもさらなり」の形で用いて)いまさらめいているさま。わざとらしいさま。
    「内の心は言へば―なり」〈かげろふ・上〉
  2. 《「言へばさら」「言ふもさら」の略》いうまでもないさま。もちろんだ。
    「夏は夜、月の頃は―なり」〈枕・一〉

あれあれ?これじゃ、連体形になっても「一層の」「ますますの」という意味にならないよねえ。「いまさらめいているさま」「わざとらしいさま」「いうまでもないさま」「もちろんだ」としか書いていない。 

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ということは、本来的には「さらなる」は「今となっては遅すぎる」とか、そういう意味になるはず。同一辞書内で単語の意味がつながらないのはおかしいでしょ、小学館さん。一応、「更に」も引いておく。

さら‐に【更に】

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[副]

  1. 同じことが重なったり加わったりするさま。重ねて。加えて。その上に。「―一年の月日が過ぎた」「―こういう問題もある」
  2. 今までよりも程度が増すさま。前にも増して。いっそう。ますます。「―きれいになった」「事態は―悪くなった」
  3.  (あとに打消しの語を伴って)いっこうに。まったく。少しも。「―覚えがない」「反省するようすは―なく」
  4. 事新しく。今さら。

一応2が今の「さらなる」につながりそう。しかし副詞なので活用(五段活用とかの活用)は無いはず。どっから今の「さらなる」が生まれたんですかね?なんか気持ち悪いでしょ。

 

せっかく「一層」「ますます」という良い表現があるんだから、そっちを使ってほしい。