もちろんオレは「メイン」派である。英語なら。
mainは発音記号で書くとméɪn。発音記号通りなら音は「メイン」に近い。mainの意味 - 英和辞典 Weblio辞書には[音声を聞く]があるが、やはりカタカナで表記すると「メイン」としか聞こえない。
しかし、新聞・TV等のメディアでは「メーン」と表記されていることが多い。すごく違和感を覚える。違和感というより、IT業界の職場でメインメモリを「メーンメモリー」、main()を「メーン関数」と発音する輩がいたら、即座にど突く自信がある。
ちょっと調べてみた。
どうやらこれは昭和29年3月に国語審議会が定めた「外来語表記の基準」によるものらしい(「メイン」の表記はなぜ「メーン」か?【MBS】田丸 一男アナウンサー)。
ところが国語審議会は平成3年に内閣告示第2号「外来語の表記」において、「メイン」でも「メーン」でもどちらでもいいことになった。そもそもどこから「メーン」が出てきたのか分からないが、発音をカタカナ表記すれば「メイン」になるものを、「メイン」でも「メーン」でもどちらでもいいことにするのがおかしい。きっちり「メイン」に改めておけばよかったのに。
一方、情報処理系のJIS規格、JIS Xシリーズではメインメモリだったり、メインフレームだったりで「メーン」などという表記は使われていない。なので、IT業界の職場でメインメモリを「メーンメモリー」、main()を「メーン関数」と発音する輩がいたら、即座にど突いてもいいことになる。いや、傷害になっちゃうからど突いちゃいけないんだけど。
オレとしては、「メーン」は見た目の収まりもお間抜け感横溢なのでやめて頂きたい。