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『MNPで負けても構わない?ドコモが通話定額を強制する本当の理由【後編】 | BUZZAP!(バザップ!)』 について

台風一過、人類皆兄弟(挨拶)。Googleでは約 8,040,000 件 (0.33 秒)。

 

前編は完全にdocomoのプランの説明だけだったので、後編待ってた。

MNPで負けても構わない?ドコモが通話定額を強制する本当の理由【後編】 | BUZZAP!(バザップ!)

なかなか読み応えがある。前編は前振りだけでスカスカなのに後編は大きな話題が2つ。1つは「接続料」もう1つは「MNP」。

上記記事と別の考えを書いてみたい。

 

接続料というのは大きいファクターだと思うけど

確かに接続料ではNTTグループのシェアを背景にすれば、docomoが優位。docomoの中の本件について意思決定した人じゃないと通話定額強制の本当の理由なんて分からないわけだが、「接続料」説も大きいファクターである可能性は高い。

しかしMNPで負けても構わない?ドコモが通話定額を強制する本当の理由【後編】 | BUZZAP!(バザップ!)では、音声通話のARPUが下がり続けているというデータは提示されていない。音声通話のARPUが下がり続ける中、縮小するパイの中でdocomoが優位というのは、通話定額強制化の理由としてはどうなんだろう?

実は前に書いてた。 

自分のエントリだけど引用する。

年度事業データ | 企業情報 | NTTドコモが分かりやすいが、音声のARPU*1はどんどん下がっている。実績ベースで2010年3月の音声ARPUは2,900円/月・契約だったのに、2014年3月は1,370円/月・契約である。たった4年で半分を切っているほどの右肩下がりである。

 auソフトバンクに対し、docomoは接続料支払いの面では優位ではある。しかし、減り続ける音声ARPUをどうにかするほうが優先ではないか。どうにかすると言っても、音声通話を増やす、単価を上げるという施策は難しい。携帯電話の利用形態が音声に回帰しないという前提に立てば、音声ARPUで減少する分をどこかで穴埋めする施策に行くのではないか。

オレの仮説は2つ。

  1. 音声ARPUはこれからもある程度まで減少するので、従量制をやめ定額化することでベースを安定的に確保する。
  2. 音声は回線交換なので3G網に乗っている。LTE網が十分に普及すれば3G網は単なる足手まとい。3G網を早期に破棄してインフラコストを低減したい。

#1が通話定額を強制する理由だろう。色々逃げ道となるプランを残していては、定額化して収益を安定確保することが難しくなる。

 

#2についてはまずは技術的な補足。docomoNTT DOCOMO テクニカル・ジャーナルVOL.17 NO.3(2007.9)にて大変わかりやすく解説してくれている。該当記事は「LTEと3G回線交換サービスの連携を実現するCS Fallback機能」(PDF注意)である。P18(PDFでは4枚目)の下にある「4.1 音声発信」「4.2 音声着信」に#2の仕組みが書かれている。要約すると、LTE端末はLTE網が回線交換の仕組みを持たないため、LTE網では従来の回線交換による音声通話は不可能。CS Fallback(以降、CSFB)によって3G網を使って音声通話を実現している。

今使っている端末ではうまく表示をキャプチャできなかったが、LTE網のアンテナをがっちりつかんでいる状況でも、音声通話になると4G表示が消える。まずはTORQUE G01。音声発信するまでは4Gである。

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音声通話中は4G表示が無い。

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iPhone 5cでも音声通話前は4G表示である。

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音声通話中はなんと1xになった。

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現在はCSFBにより、回線交換の仕組みを持たないLTE網と、回線交換の仕組みは持つけどLTE網よりもデータ通信としては低速な3G網をうまく使い分けている。

携帯電話キャリアとしては、現在のLTE網の普及度合いではCSFBがベストかも知れないが、LTE網の普及が現在の3G網と並ぶ、あるいは上回る状況になれば3G網をお役御免で廃棄したい。維持にもコストは掛かるわけで。

 

そして#2についてはLTE網で音声通話する仕組み=VoLTEが必要であり、docomoはすでにサービスインしている。

報道発表資料 : 国内初、VoLTEの提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ

ニュース - KDDIのVoLTEは3Gへのフォールバックなしの仕様に、田中社長が明かす:ITpro

 

現在のdocomoのVoLTEはフォールバックするようだが(移動中でLTE網に接続できない場合、LTE網で十分な通話品質が得られない場合など)、上に述べたCSFBとは異なり常時3Gを使うわけではない。

最終的にはLTE網が充実してフォールバックしなくても済むようになれば、3G網は不要になる。と同時にLTE/VoLTEが使えない端末をどう無くしていくのか。movaからFOMAへの切り替え時のように、大幅割引などをやってでもVoLTEが可能な端末に切り替えさせるのだろう。その時、料金プラン的に複雑ではなく、端末切り替えで損をする感じが出なければ切り替えはスムーズに進む。

 

というわけで、auソフトバンク対抗で通話定額強制というよりは、ここ数年のインフラへの投資と回収という観点で通話定額強制という施策ではないかというのがオレの読み。間違っているかもしれないけど。

auソフトバンクが似たような料金プランで横並びな理由も、インフラ側(3G網・LTE網)への投資・回収ということでは事情は同じだからという意味合いがあるかもしれない。 

MNPの数字の見方

MNPで負けても構わない?ドコモが通話定額を強制する本当の理由【後編】 | BUZZAP!(バザップ!)から引用する。

試しに同社の2013年度(2013年4月~2014年3月)のiモード/spモード契約数をまとめてみたところ、なんと1年間で68万ものフィーチャーフォンスマートフォンが解約されていることが判明。

 MNP先がdocomoのMVNO各社というのは、現有端末流用や新端末購入だが将来docomoへの再MNPを想定するであろう利用者からすればある意味当然かもしれない。大幅純増でMNP流出減なので施策が当たっていると言えるだろう。

それよりも引用部分をどう見るか。docomoから(docomo回線を使う)MVNOへMNP転出ということは、ARPUは下がるけれども、かと言ってauソフトバンクへの転出では無い。さらにはLTE網にアクセスできない端末が減っていく。

完全VoLTE化=3G網廃棄への道と考えると、いい数字かもしれない。

 

といったわけで、こんな感じです編集長。 

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*1:1契約当たりの売上