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なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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ラクに生きたいやつは大企業へ行け

さああと何回「今年一番の暑さ」はあるんだ?(挨拶)。ニュース・天気予報で言う「今年一番の暑さ」ってほとんどはピークの話じゃなくて、累計で今日が一番って言っているだけだよ。  と、みんな気づいていても言わないことをあえて書いておく。

 

自分で自分にダメージを与えたところで、本題。「成長したい奴こそ大企業に行け 」を読んで、一応大企業に長くいたことがあるのと、今は小企業でまさに立上げに立ち会ったばかりの人間として、同意でも反論でもなく対偶の話を書く。数学で習う「逆・裏・対偶」の対偶。なんとなく裏のような気もしないでもない。この話が裏なのか対偶なのかはわりとどうでもいいので、指摘はしなくていいです。

 

大企業とひとくくりにするのは乱暴ではあるが、ここはMETIの定義にしたがって進める。ぐぐって最初にヒットする企業数 - 中小企業庁 - 経済産業省(PDF注意)によると、   あれ?2006年版じゃなく、もっと新しいデータが出てると思うんだけど。暑いのでめんどくさい。えっと、大企業は1.2万社0.3%。社数だけ見ると相当狭き門。しかし従業員数で見ると大企業1,229万人31%、中小企業2,784万人69%である。約3割となるとそれなりにもぐりこめそうではある。

METIの中小企業の定義

中小企業の定義/製造業:資本金3億円以下又は従業者数300人以下
卸売業:資本金1億円以下又は従業者数100人以下
小売業:資本金5千万円以下又は従業者数50人以下
サービス業:資本金5千万円以下又は従業者数100人以下

 

というわけで、これを超える企業は大企業

 

続いて「ラクに生きる」の定義。今までそういう生き方ができなかったので定義は難しいが、日々プレッシャーがなく、贅沢を考えなければ給与収入で貯蓄か家の購入に十分ということにしておこう。貯蓄も家もは今のご時世では少し難しそう。

 

大企業の場合、一人くらいまともに働かなくても企業として成立する。一人どころかパレートの法則にしたがって2:6:2(できる人:普通の人:できない人)という構成比に近いのではないだろうか。上(できる人)を見ると2:8で上の2割、下(できない、働かない人)を見ると8:2で下の2割。やはり人数が多くなると正規分布に近い分布になると思う。

定期的に(リコーがという意味ではなくいろいろな企業で)追い出し部屋に警鐘 リコー、事実上の「敗北宣言」:朝日新聞デジタルのような話はある。しかし、こんなことをできるのも、大企業にはある意味余裕があるからである。働かせなくても(売上が上がる働きが無くても)給与を払う余裕がある。

労働組合が形だけでもある会社なら、追い出し部屋みたいな話は非組合員がメインである。非組合員ということになると、ざっくり言えば課長以上などの役職者ということである。労働組合には同じ業種の組合連合などがあり、その企業の労働組合御用組合(企業側のいいなり組合)であっても、業種の横並びの中で問題視されることがあり、企業からするとやっかいである。それなら給与が高い非組合員の役職者をターゲットにしたほうが効果が大きい。

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そんなこんなで、やはりラクに生きたいなら大企業である。

 

まず、テクニックも何も書けないが、大企業への就職に成功する必要がある。ただ、上に書いた統計データのように企業に勤める人(従業員)の3割が大企業なので、「あれをやりたい」「これをやりたい」などという希望や、「この有名企業なら外でデカい顔できる」とか、大企業に就職できない可能性を上げる考えは捨てるべき。何が何でも大企業に潜り込むという意気込みが大切である。参考にすべきは就職の人気ランキングではなく、会社四季報である。いかに無名で、大きく、安定性のある企業を探すか。このごろは親子上場を廃止して完全子会社化することもあるので、未上場大企業も結構ある。

学生時代の成績等に自信が無いならソルジャー候補で潜り込んでもいい。実際にソルジャーになったらラクに生きられないので、就職して最初の出社日を無事に迎えた後は、ソルジャーになることに抵抗しまくるしかない。抵抗については、程度の問題ではあるがソルジャー拒否だからクビということは無い。というか大企業の場合はそんな簡単にクビにできない。抵抗のしかたや程度については試用期間を意識しておくこと。

 

さて大企業に就職できたとする。何がラクな業務なのかは企業によって大きく異なる。しかしひとつ言えるのは、繁忙期などのピーク性がなく、人間関係もゆるやか、ノルマなどのプレッシャーがないという部署・業務が必ずあるという点。実際にそういう人たちを、自分の所属企業やパートナー企業、業種がITではない顧客企業で見てきたので間違いない。ベンチャーや小企業だと実際に人を割り振れず、兼務するような業務であっても、組織が大きいと専任でやるほうがいい場合があり、必ずそういう閑職がある。

そういう業務は、一般的には若者には人気が無い。普通、大企業に入るような若者はなんらかの野望があるためである。「偉くなりたい」は無くても「高い給料が欲しい」程度の考えは持っているだろう。

 

しかし、ここで人生の目標を「ラクに生きたい」とするのであれば、まずは「ラクな業務」は必要条件である。完全に年功賃金を廃止した企業だと「ラクな業務」で高い給与は望めない可能性が高まるが、多少の年功賃金が残っていれば、昇進・昇格しなくても大企業水準で給与を貰え、少しずつ給与が上がる。

 

いや、昇進・昇格してはいけないのだ。「ラクな業務」が「ラクな業務」であるのは一担当者としてあまり責任なく業務遂行すればいい(いや遂行できなくてもいい)からであって、役職が上がるたびに「ラクな業務」の実務から遠のき、プレッシャーや面倒な管理業務や人間関係が増える。それが昇進・昇格で昇給した給与と見合うかどうかといえばほどほどの昇進・昇格では見合わない。なにがなんでも「ラクな業務」から離れずに済むようにするためには、昇進・昇格しないよう、全身全霊をそそぐ必要がある。

組合員という立場をキープするという意味合いもある。上にも書いた追い出し部屋、基本的には組合員はターゲットにしにくい。

 

大企業のメリットは福利厚生の充実。使える福利厚生は全部使い倒すべきである。忙しいやつはせっかく企業が用意した福利厚生を無駄にしている。あまりに使われないので、2000年くらいからはカフェテリアプランなどと呼称して、かなり選択肢を増やしている。それでもあまり利用されていないものもある。ならば、給与が低い分は会社からの補助が出ている福利厚生を使い倒すことで、取り戻すのだ。

そして「ラクな業務」なので、土日・祝日等の休みの日は自由にスケジュールが設定できる。休日出勤はない。接待ゴルフとかはありえない。接待先が無いわけだし。

いや有給休暇だって「ラクな業務」なので割合自由に設定できる。有給休暇消化率が高すぎて心配なくらいである。忙しい人間は有給休暇が消化できていなくて、企業の働きやすさなどの指標(組合とか業界団体とかお役所とかが調べたりする)が悪化するため、有給休暇取得をフォローする場合もある。ある意味毎年きれいに有給休暇を使い切る人は表彰対象でさえある。表彰はされないが。それぐらい開き直っても大丈夫ということではある。

 

まだある。団体保険は一般の生損保、第三分野の保険よりも安く設定されているのだ。一般的には、保険よりも共済が安いが、団体保険はさらに安い。団体保険とはその企業・企業グループ(すなわち団体)専用設計の保険のことで、ヘタするとゴルフ保険(怪我はもちろんホールインワンまで保障される)まである。

また、一般の保険も団体扱ということで値引きされるケースがある。損保系などの種目では、特定の「企業代理店」なるものを使う必要があったりするが。たとえば一般の代理店販売型損保会社の自動車保険に入って、通販型と同程度の安さとか、そういうことになっている。料率は団体の規模による。

とにかく保険の制度も大企業ならでは。「ラクに生きる」ためには給与レベルは(大企業に勤める割には)低いことを覚悟する必要があるが、支払が少なく保障がそこそこあれば、老後の人生設計は割とラクなのではないだろうか。

 

家を買うということでも、大企業であれば財形貯蓄、積み立ての制度や、融資制度など充実している。その上大企業であれば、一般の銀行等からの借り入れにおいても、中小企業やベンチャー企業よりも簡単に通る。もちろんブラックな借り入れヒストリー・クレジットヒストリーが無ければであるが。

前にそういう業界相手の仕事中に聞いた話ではあるが、大企業の40代課長クラスでいわゆるサラ金の借り入れがある人はとっても要注意なんだそうだ。それなりの給与を貰っているのに足りていないのは危ないということらしい。

 

というわけで、頭からケツまで「ラクに生きたいやつは大企業へ行け」というテーマで書いてみた。これが「ラクに生きる」のに最適の部署だ、業務だという情報は無いが、まずは大企業に潜り込み、ラクな部署や業務を目指してサバイヴして欲しい。

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まあ、いい加減に歳を食ったオレにはすでにできないことなんですけどね。 

イラクは食べる―革命と日常の風景 (岩波新書)

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