今週のお題「テスト」
企画ドキュメントを書きまくって、ミーティングしまくっているので、なかなかブログを書く余裕がないですこんにちはこんばんは(挨拶)。
実際に新会社立ち上げということで、やることがいっぱい。そういう中、昨日は第二新卒の人と他業界転職組の人を各1名計2名ばかり面接した。いろいろ思うところがあったのと、下記の記事を見てなんか書きたいと思ったのでこのエントリ。
記者の眼 - 「2015年問題」はあなたを直撃するか?:ITpro
このITProの記事は一応アンケートを集めるものなので、これから集計結果が出てくる話。なお、アンケートの質問内容からするとスタートアップ企業は対象外のようだ。企業規模499人以下でひとくくりなので。
引用する。
現時点でも、2015年問題の兆候は出てきた。「エンジニアを集めることができず、システム開発案件を受注したいが断っている」。ある中堅SIerの幹部はこう嘆く。こうした状況が、システム開発の元請けとなる大手ITベンダーに波及することは時間の問題だ。
実は今設立準備中の会社は、既存のベンチャー系アプリ開発会社の子会社としてITインフラエンジニアの会社を作るというもの。もともとの会社は、受託もあり準委任契約でのSIerの多重構造の一角(一層かも)を担う部分もありという会社。新会社の社長は既存会社の社長が兼務。オレはなんだかわからないけどなんか偉そうな役職ってことでスタートする。
設立がすんだらこのブログに書くかもしれないし、今まで通り匿名のままを守るために詳細を書かないかもしれない。まだ決めてない。一応、いまのところ匿名なのはこのブログ左側にあるようにGoogle+に実名を認められなかったので拗ねているだけという面は否めない。
という背景を踏まえると、確かに上記の引用部分は実感として感じる。元々ITエンジニアの地位を落とす、日本企業の大きな誤解:日経ビジネスオンライン を読んだときに何か書きたかった。なおこのITエンジニアの地位を落とす、日本企業の大きな誤解:日経ビジネスオンライン は相当現状をしっかり把握した記事となっている。
やはりいくつかの某ビッグ案件を中心にSIerは人員投入に動いていて、要員の確保は難しそうだ。今立ち上げている会社は、そういう背景も踏まえつつ第二新卒・他業界からの転職組を取り込む。
昨日はそういう二名の採用面接を行った。当然、本人特定につながるような情報は書けないのでちょっとわかりにくいかもしれない。という言い訳を先に書いておく。
2人目の面接対象者は(いい意味で)合致しなかったのだが、最初の面接対象者が今週のお題「テスト」というネタで書きたい内容。
就職の面接も一種のテストなわけだが、当方のように圧迫面接をしていないのにチョービビられるとこちらも「うーん」とならざるを得ない。「2015年問題」が直撃しているのはこちらであって、書類審査を通って面接に来て頂けるというありがたい状態なわけで、できれば採用したい。ちょっと書いておくと、二人目の面接対象者は他業界組で現在も職に就いていて、面接姿勢は非常によかった。すごく差が大きかったのは印象深い。
一人目の面接対象者は一応第二新卒カテゴリであったが、もしかすると年齢のわりにはほぼ職歴なしという時点でテスト(面接)苦手派に属するのかもしれない。卒業については大学の方針なので、ところてん方式で押し出したい大学もあれば、成績不可ならきちんと留年させる方針の大学もあるのでよくわからないところだが、大学を卒業できて(卒業証明されている)いる時点で大学に入学できたことは間違いない。入学時ってテストか面接かその両方があると思うんだよな。オレが古すぎなのかもしれない。AOとか、単語は知っているけどなんだかわかんないし。
こっちはフレンドリーにできれば採用したいという姿勢なのに、極端にビビられるとリンダ困っちゃう。
山本リンダはどうでもいいのだが、「2015年問題」を突破したいので未経験者でも積極採用していく。このブログは定期読者よりは検索ヒット派のほうが多いので、多分IT業界に他業界から転職しようという人は少なそう。
でもひとつアドバイスを書いておくと、求職者にとって優位なのは2015年から2020年までのIT業界の人手不足。多分圧倒的に足りない。そのあとどうなるかというキャリアプランはおいおい考えるとしても、とりあえず職歴を積みたいという人間でもウエルカム。
そこで第二新卒や他業界転職組が、IT業界でしっかり職を得るということに対して、3つアドバイスを書いておく。
- 職業訓練を受けたり自学で何かの技術を習得したら、稚拙でもその成果はすぐ見せられる形に準備しておく。
- 逆に「あれもこれもやりました」はウソ臭い。簡単な何かを質問されて答えられないなら書かない方がまし。面接で簡単な質問をされたらきちんと受け答えができるものに絞れ。
- 基本的には企業側はかなりの確率で採用したい。なので、そこを認識したうえで面接に臨む。
※)写真はサービスカットです
1番目は他業界でもよくあるパターン。自分の制作(製作)物はいっぱい話すよりも雄弁に本人(の能力)を語る。たとえば何かプログラムを書いて動く状態になったら、面接の場で見せられるように準備しておく。Androidとかなら持ち運び簡単だけど、WebアプリでもPCに入れとくとかリモートで接続できるように限定公開しておくとか。
2番目はIT技術に限らない。職歴プアーな第二新卒にしてもITに携わっていない他業界転職組にしても、面接者はよほどバカかイジワルじゃない限り、難しいことを聞くわけじゃなくて、質問してまともに回答できるかどうかを見ている。ある意味、回答の細かい内容よりも「理解できている回答」「思考力を使った回答」であるかどうか、きちんと整理して回答できているかどうかを見ている(少なくともオレはそうだ)。
そういう意味では、聞かれた時に答えに窮するような事項は書くべきではない。経験者採用で実績情報のウラを簡単に取れる状態なら資格・技術山盛りは信じてもらえるが、少なくても職歴プアーな第二新卒にしてもITに携わっていない他業界転職組しても、回答できないことは評価を落とす。絞ったほうがいい。
3番目だが、「まあ落着け 旦~」である。
ちなみにこんな状態なので下記の本をKindleで読んだりして付け焼刃をしている。ついこないだまで考えているビジネスモデルと違うんで、現時点の実務的にもちょっと差異があるから。
そんじゃーね。
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