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なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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フルスタックエンジニア講座 http://fullstack-engineer.com/ の集金口座っぷり

出遅れた感w(挨拶)。

 

フルスタックなスキルを身につける即戦力エンジニア養成講座「フルスタックエンジニア」

最初見掛けたときは暇つぶしにiPhone5cを見てた電車内だった。トップページでフルスタックさが伝わってこなかったので、[ネタ]タグだけでブックマークして忘れてたw。

 

今までフルスタック話は極力スルーしてきたのだが、こういうネタには参加しておきたいw。スルーの理由は、フルスタックエンジニアって結局これといった定義も無いバズワードなんで、色々文句や突っ込みは入れやすいけど、だからどう?っていう話。

 

以降の話は「フルスタックエンジニア」なる技術者を求めるプロジェクトはベンチャーなどのコンシューマ向けサービス構築プロジェクトだと仮定する。少数精鋭の。

B2Bはちょっとプロジェクトの組成も金の出方も違う気がするし、B2Cでも金融機関などのプロジェクトではSIer仕切りで人がわさわさいるから違う気がするし。

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出だしから突っ込みどころ満載の文章に突っ込むのは簡単だが、まずHTMLから。DOCTYPEの指定が無いんだけどw。分からないのでカリキュラムに入っているHTML5でw。

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 「がんばりましょう」を頂きました。これ、HTML5だけじゃなく現在使われていそうな規格、どれで見ても大体同じくらいのスコア(-32点)。オレの想定通り。

この手のlintプログラムで高得点取るほど文法的にパーフェクトなサイトを作るのは至難の業だけど、たとえば https://www.facebook.com/は1点、https://twitter.com/ は0点。減点されてもほぼトントンに持ってくるところが素晴らしい。

 

募集条件。恐ろしい。

  • 18歳以上で健康状態が良好な方
  • Mac持参できる方
  • クレジットカードが必要になります。

クレジットカードが必要になります。」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。何を買わせるんだ?なぜここでバイト敬語?iOS開発者登録用だと思うけど、おおよそでもここに内訳を書かない理由が分からない。恐ろしい。あれですか、講師かスタッフがSquare - iPhone、Android、iPadでクレジットカード決済。を用意していて自著テキストやフルスタックエンジニアになれる壺をその場で決済して買わせるんですか?受講料以外に。

 

「18歳以上で健康状態が良好な方」も結構キてる。年齢規定は分かる。受講の条件として健康状態を書くところがよく分からない。不健康なやつがこういうネt…  いや講座を受講しないだろ。こんなもの書き始めたら「伝染病に罹…」「高血圧症に…」とか書かなきゃいけない。暗黙の了解のレベルじゃん。あ、高血圧だからオレは受講できないw。やっぱ年齢は上限付けといたほうがよくないか?大企業を定年退職したおっさんとかが暇つぶしに来ると、偉そうなうえにこの程度の内容も多分できないからやっかいだぞ。金持ってるからこれくらいの受講料はすぐに払えるしw。

 

そしてやはり「Mac持参できる方」。MacユーザでもMac ProiMacMac miniは持参できないから予選敗退。Mac miniはラクラク持ち運べるけど、ちゃんと使える解像度のディスプレイは嵩張るからやっぱり無理w。ネタ的にはMac miniWindowsノートを見たい気がするw。VNCとかTeamViewerで繋ぐのww。邪魔くさいw。

というかMac必須というところからおかしいんだけど。「スタバでMBAでドヤ顔プログラマー養成講座」というならわかるけど、Macに縛らないと教えられないというフルスタック(笑)エンジニア講師の幅狭さが気になる。デスクトップLinuxを常用しているくらいじゃないと、たった22コマ66時間でフルスタックエンジニア出来上がらないんじゃないの?

受講者の就職先?参画先?ターゲットが、コンシューマ向けサービス構築プロジェクトだとすると、サーバはほぼLinuxのはず。フルスタックエンジニアを募集するプロジェクトは、仮想化でOS X上でLinux動くよー、そこでXAMPP動くよーみたいな要求レベルじゃないと思う。それだとスキル的にアンマッチ。

<追記>2014.6.30 15:30

ブックマークコメントで「細かい突っ込みをすると、iOS開発あるんだからMac必須なの当然では。」というコメントがあり、その通りでございます。このエントリに書くべきは「iOS用アプリはプログラミングするのにAndroid用アプリはプログラミングしないのね」ということでしたw</追記>

 

で、やっぱりカリキュラムだよね。22コマなんだけど23個ある。

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オリエンテーションの次がいきなりHTML基礎ですよ。普通フルスタックというんだったら、Webシステム全体の概要とか最下層のレイヤとかから始めないと、システム全体を把握できないんじゃないの?。いきなり上っ面をなめるところが素晴らしい。

確かにハードウェアとかOSとかネットワークとか知らなくてもある程度プログラミングはできる。HTML,CSSだけならプログラミングというレベルじゃないし、書いたらすぐに表示させて確認できるからある意味とっつきやすい。でも、マジでフルスタックエンジニア目指すなら、とっつきやすさじゃないだろ。ちょっとプログラミングできる程度のWebプログラマならいっぱいいるんだから、HTML,CSSは前提知識でもいいくらい。それともずぶの素人じゃないとこういうネt…(自粛)  いや講座にひっかk……(自粛)  受講しないということは分かるレベルの頭はあるのか、主催者w。

 

細かく突っ込むのはやめておこう。

カリキュラム全体を眺めたんだけど、やっぱり色々足りな過ぎる。22コマ66時間じゃこんなもんかとも思うけど、これでフルスタックエンジニアでございと名乗られたら、面接する立場だったら吹く。かなり地頭がいい人間を受講させても、フルスタックエンジニアにはなってないと思う。

なんだろうなと考えたんだけど、これほとんどWebプログラマだよね。それも軽いアプリしか作れない。

上にも書いたけどOSやネットワークなどのインフラ部分が圧倒的に少ない。性能を出すとか安定稼働させるとかを考えると、単にIaaSでサーバ準備できます程度では無理。スケールアウトできる部分はスケールアウトすりゃいいんだけど、バカに設計させるとサーバ台数が余分に掛かる。アプリケーション部分をスケールアウトできるようにステートレスな設計ができない大馬鹿は論外としても、サービスを立ち上げて儲けるためにはトランザクション量に合わせた適正な台数で動かないとまずい。

あと、参画するプロジェクトがOOかAOPか分からないけど、OOやAOPを理解していないとOOAAOPをベースにしたアプリケーションフレームワークに沿ったプログラミングできないでしょ。金が余っているstaticおじさんが受講者で来たらどうすんのよw。講師が説教されるぞw。それに例えばOOだったらO/Rマッピング知っておくべき。となるとXMLも必要。 などと芋づる式に色々不足分が出てくる。もちろんここに書いたのは一例なので当然ここに書いた分を足しても不足している。

運用の観点も全くない。サービス立ち上げ期からどんどんエンハンスしていくことを考えると構成管理・変更管理も必要。Gitがあるから大丈夫とか、そういう規模のプロジェクトならいいけど、そういう小さいサービスばかりではない。ITIL学べとは言わないけど、基本的な運用部分の知識は必要だと思うよ。

それに申込のWebフォームなんだけど、httpsじゃないんですがw。フルスタックエンジニアってセキュリティの概念は不要ですかそうですか。個人情報は保護しませんかw。EV SSLにしろとは言わないけどさあ(信用ある会社じゃないと取れないw)、SSLサーバ証明書を取るくらいの金は掛けろよw。

 

というわけで、「フルスタックエンジニア」なんてバズワードだよねと思っているオレから見てもスカスカ・ヤバヤバな内容。さて引っ掛かる人はいるんだろうか。

 

ちなみに22コマ講義66時間学習指導80時間ということなんだけど、会場は2つ書いてある。ひとつはセミナールーム料金 | まなびLABO広尾、もう一つは麻布十番 1F D レンタルオフィス | 起業に役立つオープンオフィス東京。箱が大きいのは広尾で25名定員。名前間違ってるけどw。細部に気が廻らないのね、フルスタックエンジニアって。

麻布十番オフィスの方は何人入れるか分からないけど、集客できなかった時の保険だろうな。で、まなびLABO広尾でセミナールームを午後4時間確保して38,000円/回。23回使うと874,000円。受講料から積上げすると5人集めれば1,500,000円なので、講師の取り分(報酬)その他経費を合わせてペイするラインに乗ってくる。定員一杯に集まったら儲かり過ぎてヤバいww。受講者が集まらなくても、安い小さい麻布十番オフィスも提示しているからウソじゃないw。そういうわけで今回のタイトルw。

なお、説明会だけで頓挫すると完全に赤だと思う。

 

あと住所として提示されている東京都港区三田1-11-7は、アジアンマッサージ店。本拠地はここ。

 

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ここから本題。ここまで前置き長いけど。本題の方が短いけど。

 「本当に必要なのは」の絵じゃないけど、人件費的な問題を後回しで考えれば「フルスタックエンジニア」じゃない場合が多いんじゃないの? 以降、勝手な解釈。

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 多分「フルスタックエンジニア」が必要な少数精鋭のプロジェクトには、プログラマとインフラエンジニアの間をつなぐエンジニアがいない。どこら辺が境界かというのはそれぞれだと思うが、ほとんどはアプリケーションフレームワークとかミドルウェアのレイヤだろう。

そこじゃないとすると、そのプロジェクトにはアーキテクトがいないか、アーキテクトと名乗る人間がアーキテクトの仕事をしていない。

いずれにせよ性能を出したいとか、アプリケーションのメンテンス性を向上したいとか、モバイルデバイスをサポートしたいとかそういう話だろう。少数精鋭wのプロジェクトメンバーそれぞれが「自分の仕事じゃない」と言って解決しない・解決できない。

 

そういう話なら、フルスタックエンジニアという相当難易度が高いスペックを要求するんじゃなくて、その手が得意な人間を適宜アサインすればいい。

 

で、本当にフルスタックエンジニアなら、何でも一人でやっちゃうから他のエンジニアの報酬にちょっと色を付けた程度で雇えれば、人件費的には大助かりかもしれない。だけど本当にフルスタックエンジニアなら、そんな安い報酬ではあなたのプロジェクトでは雇えませんということになる。

 

フルスタックエンジニアって、(笑)が付かないクラスは、オレのイメージ的にはディオン・サンダースだな(古w。NFLでもMLBでも活躍。同日に試合があるとヘリでスタジアム間を移動w。

そんじゃーね。