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「プロにタダで仕事を依頼」 クレママ相当のクレクレかどうかはhagex師匠に判定してもらいましょう

クリスティアーノ・ロナウドのことをロナウドって連呼する実況アナウンサーを使うなよ。ロナウドは別の人だよ、大五郎カットの(古いw)。CR7とか、クリスティアーノ・ロナウドドス・サントス・アヴェイロって呼べとは言わん。クリスティアーノ・ロナウドってコールしろ(挨拶)。

 

「プロにタダで仕事を依頼」の件、だいぶ盛り上がっているようだが、ちょっと整理してみよう。ピックアップはオレの観測範囲、漏れはご容赦。代表例ということで。

【依頼しちゃダメ派】

どうしてプロに無償で仕事依頼しちゃダメなのか - 原価のある、時間 - What a strange world it is.

【依頼してもいいけど条件あり派】

プロにタダで仕事を依頼するために必要な条件 - 分裂勘違い君劇場の別館

プロにタダで依頼してもいい - akiyan.com

【どんどん依頼しろ派】

これからもクリエイターやタレントはみんなタダで使い倒そう!

 

ここまで出てきた範囲だと、プロ個人対依頼者という観点が主と見ていいだろう。そういう関係性ならオレの意見は【依頼してもいいけど条件あり派】。

【どんどん依頼しろ派】は需要と供給という小学校の社会科で習う理屈で推しているが、プライシングは提供者側の特権である。本当のプロなら、割引で失った価値は簡単に取り戻せないことを知っているはず。見合わない割引や無償提供は、失うべきではない利益を失う可能性がある。場合によっては同業の他者(他社)の利益まで。今回話題となった件の例で言えば、安く請けるあるいは無償で請ける人間がいると、不当に値崩れしかねない。その値崩れは需要と供給という話ではなく、この先のその業務がプロのビジネスとして成り立つかどうかという話になる。請けるプロ側がいなくなればいくら需要があってもプロとしてのサービスを受けることは不可能になる。

 

id:fromdusktildawn*1プロにタダで仕事を依頼するために必要な条件 - 分裂勘違い君劇場の別館にもあるように、プロの仕事に対する正当な報酬は必ずしも金銭ではない。表面的なプライシングではなく、プロの仕事に対する報酬があるのであれば不当な値崩れは招かない。しかし、難しいのは「プロの仕事に対する正当な報酬」というものが依頼者側には分かりにくい点。プロにタダで仕事を依頼するために必要な条件 - 分裂勘違い君劇場の別館から引用すると下記。

(1)「プロにタダで仕事を依頼する場合、お金以上に価値あるものを支払わなければ、それはプロに対する侮辱or搾取である」ということを理解していない。
(2)「プロにとってお金以上に価値あるもの」を支払っていると依頼者は思っているが、プロにはそれほどの価値があるとは思えない「報酬」でしかない。
(3)友人・肉親・恋人に対して「甘え」がある。
(4)ボランティアをしたいプロもいるだろうから、と、プロに依頼してしまう。プロの方から申し出ればそれは「ボランティア」だが、プロに依頼している時点でそれは「ボランティア」ではない、ということを理解していない。

 

そういうことならオーソリティがいる。オレに2ch家庭板の面白さを教えてくれたid:hagex 師匠*2 小町や家庭板で話題になるクレママ案件などを、ネットウォッチャーのオーソリティーとして Hagex-day info で紹介し続けている。案件ごとにクレママ相当のクレクレなのか、正当な報酬なのかを判定できるはず。もちろんhagex 師匠がこの判定のプロを宣言するなら、なんらかの正当な報酬が必要となるのは言うまでもない。

クレママの場合、素敵ワード「貰ってあげる」がキーワード。「貰ってあげる」感が横溢していれば第一級クレクレと言える。単に物事の正当な評価ができないだけのバカやモノシラズは第二級クレクレだろう。ちょっとグレードが低い。まあ、高グレードだと手に負えないわけだがw。

 

タイトル通りの件は以上。ここからは少し観点を広げる。長いおまけ。

 

今回ピックアップした中には述べられていないと思うが、世の中にはプロの仕事を無料で提供しているものは複数ある。

お役所や公的な法人などが費用負担して、「無料相談」をやっている士業(法律相談や税務相談など)のパターンは受益者が支払わないというだけの話で、そのプロには報酬がある。もちろん似たパターンでボランティアベースで動いているものもあり、その場合には報酬は無いことになるが。それは請けるプロ側には、有償でもボランティアでも請けるのか、有償でなければ仕事は請けないなどの選択権がある。 

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オープンソースの場合も、プロの仕事が無償で提供されている。オープンソースコミュニティに参加しているプログラマは、一般にプロ/アマチュアという資格は問われない。中にはプロが所属企業の方針や職務命令としてオープンソースコミュニティに参加し、オープンソースコミュニティに対して貢献することで給与を得ている場合もある。逆に自由意志で無償で参加・貢献するプロもいる。そのプロは無償で働いているわけだが、侮辱や搾取ではなく、オープンソースコミュニティに参加していることを表明することで一定のインタンジブルアセットを形成していると考えられる。 

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他にもある。フリーミアムモデルのITサービス。多くの人がその恩恵を受けているSGP(Social Game Provider)やクラウドなどが該当する。ある程度の機能や容量などまでは無償で使える。これは提供者側が「この範囲までは無償」という設定をしていて、その範囲であれば正当な取引でありどんどん無償で利用すべき。 

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

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まだある。フリーペーパーや地上波民放のテレビ放送、ラジオ放送なども特に料金を必要としない。広告主などが費用を負担し、無料で利用できるようになっている。いずれの媒体も建前は色々あるだろうが本質的には広告・宣伝。でなければ広告主が金を出す理由が無くなる。 

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ということで、我々は意外と多くのプロの仕事を無料で手に入れて生活していることがわかる。そして比較すると分かるのが「プロにタダで仕事を依頼」することとの違い。カスタマイズしたオファーについて「プロにタダで仕事を依頼」することは批判対象であるのに対し、提供者側がコントロールして「プロの仕事をタダで提供」はビジネスの一環であり一つのビジネスモデル。

明らかに別物なので、それを混同するような分解能の低い人間とは関わらずに済むことを願う。わたしもあなたも。

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会うたびに無償で頭グリグリすることを要求するねこ

*1:ここに書いてもIDコールになってたらごめんなさい

*2:ここに書いてもIDコールになってたらごめんなさい。