いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

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生まれた時から左利きだったけどプロ野球選手にはなれなかったよ

T/O(挨拶)。

 

子供をプロ野球選手にしたいなら今すぐ左打ちにさせなさい - それでもみれでもを読んだけど、マジレスしてもしょうがないレベルの内容だったので、左利きが(あるいは右に矯正される左利きが)どれくらい苦労しているかだけを書いておくよ。

 

まず「強制」って書くなよ。左利きが右利きに「矯正」されるのは親・教師などからの「強制」を伴っているわけだが、「矯正」と「強制」では意味が違う。

見出しの「左利きに強制してみる」は、そんな言い回しはおかしいので「矯正」だよね。

 

ここからが苦労話なわけだが「矯正」という言葉、Wikipediaだとすごいことになってる。

矯正(きょうせい)とは犯罪を犯した人を拘留し、刑罰を加え、同時にその更生と社会復帰を促す一連の行為をさす。病気のある受刑者には医療も施される。日本の場合中央政府法務省矯正局)が管轄するとともに保護司、教誨師篤志面接委員などのボランティアの協力を得ている。


日本での矯正施設には、刑務所、少年刑務所拘置所、少年院、少年鑑別所及び婦人補導院が含まれる。

うあああ、左利きは犯罪なのか?

 

もちろん犯罪ではないのだが、オレの場合も一通りの矯正を強制された。母方の祖母や母も一部左利きだったので、矯正度合は多分マイルドだったのだが、それでも影響が大きかった。

最初は食事の矯正をしようとしたらしい。覚えていないのだが、それまで普通に話をできていたのに矯正を始めた途端にドモリだしたらしい。未だに後遺症でシとチの発音は苦手。結局病院通いをすることになり矯正はやめたらしい。この件についてはあまり記憶が無い。病院はなんとなく覚えている(注射とか無くて話しているだけなんだもん)けど、全体的にあまり記憶にない。

 

続いて筆記。これは相当やられた。確かに文字を覚え始めたころに左手で裏返しに書いていて、右で書くように強制された。幼稚園児なのに左に筆記具(クレヨンとか)を持っていると手を叩かれる、頭を小突かれる。親からDV受けてたw。幼稚園の最終年あたりから正座で右手を使って書き取りを始めさせられ、毎日数ページを小3くらいまで。さらには書道教室通いは中3まで。

右手だと力の加減が難しくて、鉛筆やボールペンは相当筆圧が高い。ペンダコはPCを常用するようになった90年代後半まで消えなかった。筆や万年筆なら元々筆圧をコントロールする筆記具なので得意なのだが、鉛筆やボールペンは今でも苦手。きれいに書けない。書道は中3で5段まで行った。一般の部の5段みたいになんでも書けるわけではないが、中学校の5段は楷書ならそこそこ。そう言えば結構長い期間(就職後も)家業の年賀状の宛名書き100枚超をやらされてた。元々右利きのやつ(兄とか弟とか)にやらせればいいのに、左利きオレの右手で書く文字の方がうまいっていうのはどういうことですかw。

現在左手の方は普通に文字を書けるが右手よりヘタで遅い。普通のスピードで書くなら裏返し(鏡文字)。あと、逆さと裏の逆さもゆっくりなら書ける。これらは右だとできない。なんでかわかんないけど。鏡文字でローマ字筆記体というのは特殊技能だろうw。金にならないけど。

 

小6の夏に左手に大怪我をしたので、その時に自ら右手で箸やフォーク・スプーンを扱えるように練習した。1ヶ月間包帯巻いてて細かくものを掴むことができなかった。

今ではちょっと気を使う席では右手で箸を持つ。そのため、会食などでしか食事を一緒にしたことがない方々は、オレが左利きだと気付かない。ところが立食パーティーなどでは左で食ってたりするので驚かれる。

 

小学校の時は水泳をやっていたが、利き手が関係ないw。元ブログで参考にしてた武井壮Youtubeは下記。


武井壮 あらゆるスポーツで左利き最強説を説く - YouTube

約20分もあるので見る気にならないが、競泳で利き手は関係ないな。左右が同じ程度に動く必要がある・バランスさせたいということなら、右が利き手の場合は左を鍛える意味はあるけど。

 

中・高・大とテニスをやっていたのだが当然左でやっていた。子供をプロ野球選手にしたいなら今すぐ左打ちにさせなさい - それでもみれでもの書いている通りなら、プロになれるはずなのだがベースとなる運動神経・身体能力の問題もあり、うまい選手にも強い選手にもなれず。

ただ、左にラケットを持っているので右手でボールを扱うため、右で普通に投げられるようにはなった。そのほうが練習の時もラクだしw。

 

あと刃物は矯正を拒否したので全部左。左じゃないと怖い。左で右利き用の包丁やハサミを使える。左利き用の裁ちばさみも持ってるけど、慣れたので道具はどっちでもいい。どうせ大したことはやらないし。包丁とかは自分で砥ぐから自分で合わせればいいし。

 

世の中の色々なものが右利き用になっている(例:自販機、駅の自動改札など)わけだが、大体はいつもの話なのでアジャストしている。腹が立つのはコンビニ等のレジでお釣りを右手に渡そうとするバカ。

確かに多くの人は右手で受け取るだろうから、まず右手側に出すというのは間違いではないと思う。しかし、左手を出しているのに右手側で受け取ることを強制しつつ押し込まれると、鳩尾あたりに左手がぶつかる。なんのマナーか分からないが、猛烈に腹が立つのでやめさせろ。さらには札が釣りにあるときにこっち側を開いて渡されるとどうしようもない。大げさに動いて左手で受け取れる体制を取らないと落としてしまう。こんなことをするのは相手を見ていない証拠。へそのあたりで小さく手を合わせてお辞儀するフリをするのと、お釣りの件は似非マナー会社の売り込みの成果らしい。無礼だからすぐやめろ。

 

こんな感じで左利きには生きにくい世の中なわけだが、カメラのファインダーは左で見てるよ。利き目も左みたい。

 

ということで幼少期に強制で矯正は危険を伴うというサンプル一例。ま、障害を抱えてはスポーツ以前の問題ですよ。 

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