いろいろやってみるにっき

なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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混ぜるな危険

出歩かないし、何も買い物しないのでネタが無い。カレー食いたい(挨拶)。

 

例によって先に書いておくが、トラックバック実装されてないはてなブログはうんこ。こんなブログを見かけた。

ITの地殻変動はどこで起きているのか~アーキテクチャ設計技術にクラウドが必須になった時代: プログラマの思索

 

頭のほうで

また、先月の日経BP主催のITアーキテクト カンファレンスでは、エンタープライズシステムの構築に携わるITアーキテクトを対象にしているが、その内容はすべて、クラウドがキーワードだった。
DOAOOAは全く含まれていない点が衝撃だった。
 

ITアーキテクト カンファレンス 2013

最近の流れを見ると、アーキテクチャ設計の技術では、DOAOOAは既に古い技術であり、クラウドが席巻しているように見える。

 って書いてあるのを見て衝撃を受けた。ウソです、溜息をついただけ。これだけで後続を読む意味が無い。ブコメにも書いたけど、レイヤが違うものを混ぜて語ってはいかんのよ。趣味でプログラミングなら構わないけど、ビジネスにはならない。

 

今回の独立では、しばらくはこの手の話をする仕事は無いと思うが、レイヤが違う話を混ぜる人間がいる(少なくない)せいで苦労したので、現役の現場が苦労することがないことを祈りつつ、手短に書いておく。違うものを混ぜるから簡単に済む話が簡単にすまないのよ。

 

まずクラウドって何ということだが、元の文にあるようにバズワードの側面やマーケティング用語である面は否めない。しかしそれではみんな話が通じなくて困るので、定義を考えた人間もいる。下の図は前職の時に講演用に書いたやつ。

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出典は図にも書いているようにNIST。クラウドって一言に言っても、アプリケーションを提供するSaaS、アプリケーションの動作環境を提供するPaaS、大雑把に言えばサーバ貸しのIaaSの3つのサービスモデルがある。

 

SaaSの場合はアプリケーションの形で提供されるので、エンタープライズ(≒企業)単位のアーキテクチャを考える(設計する)対象にはならない。適用するSaaSがそこにはめ込まれているだけ。

 

アーキテクチャを考える対象となるのはPaaSとIaaS。PaaSの場合、上にも書いたようにアプリケーションの動作環境を提供する。アプリケーションの動作環境なので、データベースのインタフェースとかアプリケーションフレームワークとか全部提供される。そういうわけでPaaSを使うと、アプリケーションの作り方はほぼPaaSの指定通りということになる。こうなるとわざわざDOAとかOOAとかを自前で考える余地は少ない。古いからじゃないんですよ。全部ビルトインで提供されているから、個別のものを考える必要が無い。あるいは個別のものを考えても、頭がよくないとうまくPaaSが提供してくれるアーキテクチャを使いこなしたり、併存させられないから。

 

一方IaaSだとサーバあるいはOSが動いているサーバだけという形。そうなると、どの言語にするか、どのアプリケーションフレームワークにするかというレイヤは自前で考えることになる。そういう意味では今までサーバを買ってたけど、リース会計改訂におり所有権移転外ファイナンスリースもオンバランスになったんで、サーバ買うよりもサーバを借りようという企業も手を出しやすい。レンタル会社からサーバ借りるよりもトータルで安く済めば、クラウドでもいいわけだし。TCOにはセキュリティ対策費用や運用費用が乗ってくる。どうしても社外に置けないサーバだったら買うかレンタルになるけど、そうでなければIaaSでもいい。

繰り返しになるが、IaaSを使ってアプリケーションの開発~運用をやるのであればDOAOOAは自前で考える必要がある。

 

昔はアプリケーションフレームワークから提案対象になっているフルスクラッチの案件の提案を取りまとめていたし、商用クラウドも2つ(1つはDaaSだけど)作ったけど、レイヤが違うものを混ぜる半可通は足を引っ張る。そんなわけで、各プロジェクトにおいては、半可通は口出しできないポジションに飛ばされることを願ってやまない。