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てきとーに生きている奴の日記

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テレ東系のエクストリーム旅番組が好きだ

通常、好きなテレビ番組を聞かれると「天気予報」と答えるが、実はほかにも好きな番組があるという話である。

 

つい先日(2016年9月24日)も「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の第24弾が放送された。

 

普通の旅番組の場合、《失敗》などということは通常無いわけだが、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の場合、高速バスやタクシー、ヒッチハイクNGなど、限定された条件の中でルートを選択して移動していく。ルート選択や乗り継ぎに失敗すると目的地まで到達できずに《失敗》となる。

 

第24弾に先駆けて再放送された第21弾は失敗だった。

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ローカル路線バス乗り継ぎの旅 米沢~大間崎編 [DVD]

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第24弾は録画済だがまだ見ていない。 

 

景色や地方の風習を堪能したいのであれば、すぐに他の場所に移動してしまう民放でよくある旅番組ではなく、その地域だけを映した旅要素が少ない紀行番組のほうがいい。一般的な民放の旅番組の場合、バーターの都合もあると思うが、飲んだり食べたりガチャガチャうるさいし。

新日本紀行/冨田勲の音楽

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 テレビ東京系列には「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」のように旅の条件を限定し、《成功》回と《失敗》回がある番組が複数ある。このような番組を、オレはテレ東系エクストリーム旅番組と命名している。

他局もローカル路線バスの旅があるが、ダラダラしていてエクストリーム要素が無いので、オレにとっては見る価値が無い。

 

 「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」以外にもつい先日放送された「高速バス限定の旅」も面白い。テレ東のサイトだと探しにくいのでWikipediaのリンクを貼っておく。

  高速バス限定の旅 - Wikipedia

  • 高速バスにのみ乗車して6日間(第3回、第4回は5日間)でゴールを目指す。
  • ゴールするまでの間に、指定された数の都市で下車し、バスを乗り換えなければならない。
  • 直通する道路・バス路線のない本州 - 北海道間についてはフェリーの利用が認められ、第2回では青森 - 函館間・第4回八戸 - 苫小牧間でフェリーを使用している。
  • 観光地等では路線バスやタクシーは利用できず、徒歩あるいはレンタル自転車しか利用できない。[1]
  • 夜間はホテル等に宿泊することもできるが、指定された回数分の都市を制覇するために夜行高速バス移動も発生する。
  • また、ローカル路線バス乗り継ぎの旅と同様、撮影交渉は出演者自ら行う。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅」よりは楽だと思うが、高速バスだけなのでヘタするとずっとバスに乗っている羽目に。リーダーが大鶴義丹で、太川陽介よりもかなりいい加減というところもうまい設定である。

 

トラック乗り継ぎの旅 - Wikipediaも面白い。

  • 一度乗ったトラックと同じ積荷のトラックには乗ることができない。例えば、リンゴを積んだトラックを一度利用すると、その後、ヒッチハイクをして別のドライバーから同乗の許可が下りても、そのトラックの積み荷がまたリンゴであれば、もう乗ることは出来ない。また、積荷がない場合も「空」として、一つの積荷として扱われるため、積荷がないトラックに乗れるのは全区間の中で1回のみである。この「空」をいつ使うかも、目的地到達までの重要なポイントとなっている。実際、既に「空」を使ってしまった後で、協力的なドライバーや運送会社の経営者が、目的地に行く用事が無くとも、出演タレントを乗せて行こうとしても、「空」であるために利用できないこともある。
  • 移動手段はトラックのみ。トラックであれば軽トラでも4トンでも10トンでも良い。ダンプカーやミキサー車も良いが、ダンプカーは近距離移動が多いために長距離を移動するダンプカーにヒッチハイクできる可能性が非常に少なく、ミキサー車は積み荷が「空」か生コンのみとなるため、「一度乗ったトラックと同じ積荷のトラックには乗ることができない」ルールの問題がある。また、ゴールまで残り数キロの地点でトラックが捕まらなくても歩いてゴールすることはできず、必ずトラックでゴール地点に着かなければならない。

 

これらのエクストリーム旅番組は土曜スペシャル - Wikipedia内に複数紹介されている。枠の設定が少し変わったようなので、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」以外は今後どのように放映されるのか分からない。「高速バス限定の旅」は日曜日に移っている。

これらの再放送はテレ東、BSジャパンを含めて随時あるので要チェックである。

 

そして今回お勧めなのが、毎週月曜にBSジャパンで放送される「出発!ローカル線 聞きこみ発見旅|BSジャパン」である。

まず、ほぼ毎週放送である。毎週、テレ東系エクストリーム旅番組を楽しむことができる。前番組は「聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅」で、2016年3月28日放送分に(最終回)表示があり焦った。しかし、2016年4月4日には「出発!ローカル線 聞きこみ発見旅」が放映され、オレの週一の楽しみが消えずに済んで助かった。

 

例によってBSジャパンのサイトは情報が少ないのでWikipediaから引用する。

  聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅 - Wikipedia

  • 毎週有名人ゲスト1組(男女各1人)が旅人となり、全国各地のローカル線の始発駅をスタートし、1泊2日(3時間スペシャルの場合は2泊3日)で終着駅を目指す。
  • 道中、出会った人からおすすめスポット(名所、絶景、グルメ、宿泊施設等)を教えてもらい、その場所へ突撃取材をする(交渉も旅人が行う)。
  • 2日間(3時間スペシャルの場合は3日間)、旅人の任意で下車しつつ、10ヶ所以上のスポットに訪れることが目標で、聞き込みしたスポットしか登録できない。また、お店や観光施設等の場合、定休日や取材NGの時は、名所登録としてカウントできない。
  • ローカル線以外で可能な移動手段は、徒歩、路線バス、レンタサイクル、宿泊施設や店舗の送迎車、地元の方の御好意[1] のみ。タクシーは利用禁止(ドライバーに聞くのは認められる)。
  • 2日目(3時間スペシャルの場合は3日目)はタイムリミット(その日のうちに東京に戻る必要があるため)があるが、そのタイムリミットは地域によって異なる。[2]
  • 基本的には地上波放送は無く、BSジャパンのみの放送となるが、扱った路線の地域では単発番組として地上波で放送されることもある。
  • 過去に一度放送した路線を再度別の旅人が旅をした場合、前回登録したスポットの登録は認められないというルールだったが、石川県のと鉄道の旅編で、第22回の能登鹿島駅で登録したボラ待ちやぐらが、第85回で再訪した際、再度名所登録されたため、このルールは不明確となっている。

番組改変の際、ルールが追加・変更されている。

  • 前番組の『聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅』では旅の途中で下車する駅を決めていたが、本番組では事前に計画を立て、その計画をした駅に降り、かつその計画した時刻の列車に乗車するという「時間厳守ルール」に変更されている。
  • 計画した時刻の列車に間に合わなかった場合、ペナルティーという形で名所登録の目標ヶ所数が1つ追加される。(例・10ヶ所なら→11ヶ所に)

 

電車に乗っている以外はほとんど歩くので結構大変だと思う。スタッフが。時間厳守にしたのは、スタッフの大変さを軽減するためかと勘ぐっている。気まぐれ旅の時は降車駅も分からないので、車輛スタッフの対応も大変だったと思う。出演者が急に「何かありそうだからここで降りる」「降りようと言ってたけど何も無さそうなのでここはスルー」とかやってたし。

暑い中歩いていて地元の人からの飲み物の差し入れがあった際、スタッフが映り込んだのだが、歩き同行班は4~5名程度かと勝手に思っていたのだが、10人以上出演者2名に同行して歩いていた。これ、普通のバーター付きの旅番組よりも撮影が大変そう。「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の場合はヘタすると10km以上も歩いたり、山越えしたりと大変だが、不定期である。一方、「出発!ローカル線 聞きこみ発見旅」はほぼ毎週である。

 

地元の人に聞きこんで旅をするので、他の地方でも知られているような有名な名所や有名な食べ物などがスルーされることもある一方、本当に地元の人しか知らない場所や食べ物が紹介される。食事抜きも当然ある。宿はなんとかキープできたけど晩飯がコンビニ飯の回は笑った。

 

オレにとってのこの番組を見る楽しみのメインは「番組で初めて存在を知るようなローカル線」と「エクストリーム度」なので、有名な名所や食べ物がスルーなのは全く問題が無い。

 

番組改編期や正月以外、ほぼ毎週放送がある代わりに再放送は少ない。前番組である「聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅」は2014年3月31日に開始されているが、番組の存在に気付いたのは第10回の2014年6月2日放映分からだった。そのため、第1回から第9回は再放送されたいくつかの回以外は見逃した。

 

というわけで、録画推奨である。普通の旅番組と違って出演者のダッシュが多いが、暇なときに酒でも飲みながらまったり見て欲しい。BSジャパン毎週月曜日19時である。

一人で全部を演じる「落語」は本当に面白いのか? って?面白いに決まっているだろ。

釣り針大きくて雑だけど釣られてみる。

 

一人で全部を演じる「落語」は本当に面白いのか? (メディアゴン) - Yahoo!ニュース

『名人クラスの落語を見ていても、「あれ、これって誰だっけ?」と思わされる瞬間はある。』  え?マジ?

2016/09/24 15:08

 

ブックマークコメント通りなんだけど、落語は聞き手の想像力・聴取能力に大きく依存する。そういう意味では面白さは万人通り。あと、見るんじゃなくて聴け。

 

「この考えは間違いだ」という人は、是非「落語家が登場人物全てを一人で演じることでおもしろさの向上につながっている部分がある」という点を具体的に教えて欲しいものだ。作り手にとってのメリットではなくて、客にとってのメリットを。

聞き手の能力に依存するので、「落語は面白くない」「落語はよく分からない」という人がいてもそれは仕方ない。だが、幸いまだ落語ブームらしい。落語ブームと言われて何年も経つと思うんだが、今年もまだこんな雑誌が出ていたりする。

 

そういうわけで、「落語は面白くない」「落語はよく分からない」という人が一定数いても、今のところまだ文化としての落語の維持については心配には及ばない。裾野が広がって行っている段階なんで。

 

芸能・文化を”メリット”で語るべきものかどうかは置いておいて、元記事の問いが”メリット”についてなので、”メリット”について考えたい。一人で全て演じるのは落語だけでなく、浪曲もそうだし、紙芝居も基本的には一人だし、本の朗読なども一人だったりする。なんで落語なんだろうね。

 

落語の場合、一定以上の想像力・聴取能力があれば、その人なりの情景を思い浮かべながら聴くことができる。演劇のように登場人物があまりメインストーリーに関係ない部分でも登場していて邪魔をしたりすることもなく、その登場人物の人物としての背景を説明することも無く、登場する理由を演じさせる必要も無く、その場その場で必要な登場人物のみにスポットライトが当たる。登場人物だけではない。場の情景や大道具小道具もそうだ。お屋敷が必要ならお屋敷が、火鉢が必要なら火鉢が、箪笥が必要なら箪笥がその場で見えてくる。

聴いている側がその落語の目指す面白さに向け、ムダを削ぎ落して想像力を使う。聞き手によって聞き手に最適な状況が生み出されていくわけで、面白くないわけがない。落語家の言葉や仕草を使い、ローコストでその噺のスケールに合った世界観を味わうことができる。しかも演劇に直せば長くなる話を、ムダを削ぎ落してストーリー展開するため短時間で楽しめる。これが客にとってのメリットである。

 

その代わり残念ながら聞き手の想像力・聴取能力に依存するので、どんな名人の噺でも想像力・聴取能力に欠ける人には面白くない。演劇などに比べると説明されないことが多いので、分からない人には分からない、聞き手の能力依存、聞き手を選ぶという部分がデメリットとも言える。

 

元記事の高橋維新氏は知らなかったが、元々ハガキ職人だったらしい。ブコメ等で知った。そして記事にも書かれている通り、現職に弁護士とコラムニストと書かれている。コラムニストの場合はインプットとアウトプットは別々に行われるので、物事を理解したりする能力にスピードは求められない。

一方弁護士は、契約やリーガルチェックなどの文書ベースの業務だけでなく、リアルタイムのコミュニケーションも重要な職能の一つ。落語を聴くための基本的な能力である想像力・聴取能力が欠けていては商売にならないはず。よって、司法試験に通り弁護士としては開業できたけど、基本的な能力に欠けるために炎上コラムニストとして生きるしかないのか、単なる炎上狙いの釣りなのか?司法試験に合格するための能力と、想像力・聴取能力は全く別の能力なので、商売になっていなくてこんな雑な釣りをやっているのだろうか?

 

まあどっちでもいいんだけど。 弁護士としての能力に欠けますという素直な自白だったら、それはそれでかわいそうではある。

 

あと、「落語は面白くない」「落語はよく分からない」という人は無理して落語を聴く必要も無いとは思うけど、興味があるなら名人・上手と言われる噺家より、面白い噺家から入ったほうが分かりやすいと思うよ。

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